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第1話 プロローグ

「いやぁー高難易度ダンジョンは格が違うね」


パーティリーダーであるクラスカースト上位の『王子』と称されるイケメン剣崎 誠に僕は話し掛ける。


ここはダンジョン。ある時、世界にダンジョンやらステータスやらが出現して、世界危機が騒がれたが、国の首相らは永久的資源や高位物質が手に入るダンジョンを探索しだすようになり、やがて生活へと浸透した。

ダンジョンはもう欠かせない収入源となってしまったのだ。そして吸収力のある若者、高校生が探索者として投入されるようになったのだ。


僕はクラスのモブ高校生だったものの

ダンジョンの必須職業である罠解除という雑用のプロ職業、シーフとして彼らのパーティに加入した。


「いや。やっぱり君もうちょっと低レベダンジョンでレベリングした方がいいよ?」

「職業バランスを考えるんじゃなかったわね」

「......もっと強いシーフ職が欲しい」


僕は総スカンを食らう。それはパーティ必須のシーフ職が役割を果たしてないからだ。


『王子』の聖騎士の剣崎 誠の他、クラスカースト上位の『魔女』でアークマジシャンの水京 京香 。同じく『美人形』でアークプリーストの斎藤 霞。

彼ら三人はウチの高校一のトップランカーであり、探索者ランクはAランクと高い。


そんな彼らに、僕はCランクであるが貴重なシーフ職である盗賊の職業に付いていた事やクラスメートであった事により、声を掛けられパーティに入った。


しかし、向かうダンジョンは僕のレベルを超えたモンスターばかり。

更に彼らは早くSランクを目指すため、焦って急ぎ過ぎ、格上のモンスターに何度も挑戦したが、まだ数体しか倒せていなかった。


そんな中、高難易度ダンジョンは敵も強くなるが、罠すら強くなる。その罠を僕が解除出来なかったのだ。


なので僕は文句やら陰口を叩かれていた。


本来、力量を示すだけのステータスの値やレベルは彼らにとって下か上かの判断基準であり、そういう風潮が広がってしまっている。勿論僕は彼らにとって下の下であり、口出しは出来ないので黙るしかなかった。




次の階層へのフロアボスの門がすぐそこに見える通路。しかし、そこには罠が張られていた。

僕はしゃがみ込んで、その罠を解除しようとするがやはり高難易度の罠は格が違うため、すぐに根を上げてた。


「......ごめん、無理だ」

「ホント、約立たずね!」

「困るよ〜」

「......無能」


罵倒罵倒罵倒。もう嫌気がさしていた僕だったが彼らの人が禁忌を犯す。


「解除してきなさい。」


そういったアークマジシャンの水京 京香。僕は意味も分からず、しゃがみ込んだまんま、後ろをチラリと見る。


すると水京 京香の足が僕の背中へと伸びている事が一瞬だったが見えた。


「そんな!?」


そう咄嗟に声を上げた、僕は罠に向かって倒れ込む。

そして罠へと手が着いた。


すると魔法陣が出現し、光り出す。


「京香、やり過ぎじゃないか?」

「いいわよ、どうせ即死級の罠なんて一割もないんだし」

「京香、やり過ぎ......謝って」


そう彼らが話していたがもう遅かった。彼らが光で見えなくなり、やがて声すら聞こえなかった。


この類いは何処かの本に書いてあった。きっと転移罠かモンスターハウスだろう。しかしモンスターハウスはデマに違いない。だって、ダンジョン協会には1回しか報告が無いし.......


そう思っていると光が抜けた。さあ、嫌だけどアイツらに合流するか。死にたくないし.......


そう思い、僕は辺りを見回す。しかしその様子に僕は絶句するしかなかった。何故ならば————




————そこは魑魅魍魎が蔓延るモンスターハウスだったのだから......



そこには、図体がデカく生気の感じられない目をしている黒い狼の群れ。

青白い肌の不気味な一つ目の巨人。赤い竜に毒々しい見た目の馬鹿デカい食肉植物。三又の槍を持つ黒く角の生えた悪魔と多種多様。


ああ、もう死ぬしか無いのか?


僕の能力では一体でも勝ることは出来ない。ここまでアイツらに連れてこられたからだ。くそ......断っておけばよかった!!最悪だ!!


死を覚悟した僕は胸に付いたアクセサリーである、『命の免罪符』と呼ばれる今じゃ全く役に立たないアイテムを掴み取り、敵へと身を投げようと、敵へと近づく為に一歩、足を動かした。


しかし、カチリとその動かした足が沈む......!


『バァァアアアアアン!!!』


激しい爆発音が僕の鼓膜を破き、全身を激しく燃やす。体全体に痛みが走った。


されど......僕に微笑んだのは死神ではなく女神だった!!


頭の中でログがバーッと流れ出す。


探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)はネームド:赤き竜ジャドウを撃破しました。

探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)はネームド:三又槍の悪魔ロイドを撃破しました。

探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)はLv.54となりました。

探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)はLv.55となりました。

探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)はLv.56となりました。

探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)はLv.57となりました。

探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)はLv.58となりました。

探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)はLv.59となりました。

探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)はLv.113となりました。


探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)の職業が『盗賊』から『シーフ』へと変わりました。

探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)の職業が『シーフ』から『アサシン』へと変わりました。

探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)の職業が『アサシン』から『暗殺者』へと変わりました。


一定の行動により、探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)は『殲滅者』の称号を得ました。

一定の行動により、探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)は『下剋上』の称号を得ました。

一定の行動により、探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)は『幸運なる者』の称号を得ました。

一定の行動により、探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)は『ドラゴンキラー』の称号を得ました。

一定の行動により、探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)は『デーモンキラー』の称号を得ました。

一定の行動により、探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)は『孤高なる者』の称号を得ました。

一定の行動により、探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)は『超越者』の称号を得ました。





.......は?え?は?


魔物がぎゅうぎゅうだったモンスターハウスの中はスッキリと、魔物の死体が山積みになっている。


僕は瀕死の状態からレベルアップにより、怪我が急速に回復していくのを呆然と立つことしか出来なかった。


しかし、それを阻む者がいた。


黒騎士だ。どうやら、先程の爆風で死ななかったらしい。慌てて僕はアイテムボックスの中から、短剣を取り出し、負けると思うが習ったように、黒騎士の首目掛け、その短剣でなぞる様に切る。


どうせ、高レベの強い魔物には通用しない。そう思っていた。


黒騎士の首がポトリと落ちたのだ。


あれ......?これデュラハンかな?


そう思っていたらログが流れた。



探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)はネームド:黒騎士セルドゥを撃破しました。


探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)はLv.114となりました。

探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)はLv.115となりました。

一定の行動により、探索者:秋谷 周(アキヤ シュウ)は『黒騎士殺し』の称号を得ました。


あ、ただの黒騎士だった......。

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