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愚者とふるちん  作者: 虹色水晶
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なろう読者にもイメージしやすいオリジナルモンスター

「ふるちんさん。この作品ならではのオリジナルモンスターを登場させようと思うのですが」


 唐突にももかんは言った。


「オリジナルモンスター?」


「はい。普段レイプするだけのゴブリンと、スライムという名の神と、スローライフがしたいオークさんしか登場しないオークなろう小説しか読まないなろう読者の皆さんでも容易にその外観を想像できるオリジナルモンスターです」


「そこに美少女魔王を追加してやれ。当然ロリキャラだ」


「では、早速入ってきてください」


 部屋に入って来たのは、黒いボサボサ頭の髪。首の付け根から腕。靴の先まで真っ黒なコート。そして背中にはでっかい剣が二つ。どうみても普通の人間に見えるが。


「ゲーム中に心臓発作で死亡。異世界の住人の皆さんをゲーム内スキルで襲って苦しめる悪の転生チーター。その名もイキリトさんです」


「イキリイキリ!!!!」


「ひでぇ名前だな。てか確かに容易に外見が想像できるのが嫌だ」


「問題ありません。ネットアニメサイト公式でイキリト扱いですから」


 公式でイキリトかよ。


「次にこちらの方です」


 今度はイキリトとは対照的に真っ白な服だ。やはりぼさぼさ頭で、背中には剣は持っていない。代わりに手にスマートフォン。


「こちらはドヤアさんです」


「ドヤアドヤア!!!」


「この二タイプを標準的量産型転生チーターとし、この作品の雑魚キャラとしたいと思います」


「雑魚キャラでいいのかこいつらっ?!!」


「いえ。オリジナルはそこそこ強いのですが。何しろ週に40ほど誕生してる量産型ですから。たいした性能ではありませんよ。そもそもドヤアに至ってはオリジナル自体があれですし」


「ふふふ?そんな事を言っていいのかぁ?俺にはこのスマートフォンがある!これさえあれば・・・」


「あ、ちょっと貸してくださいね」


 ももかんはドヤアからスマートフォンを軽くパクった。そして作業場に無造作に置かれていたガムテープを取ると、グルグルと巻いてからドヤアに返した。


「はいどうぞ」


 ドヤアはガムテープがべっとりと巻かれたスマフォを操作しようとした。


 ぺち。ぺちぺち。


「ひいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!スマートフォンが操作できないっ!!!もうだめだあああああ!!!!!」


 ドヤアはそう悲鳴をあげると、そのまま倒れ、死んでしまった。


「なるほど。確かに雑魚だなこいつ」




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