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愚者とふるちん  作者: 虹色水晶
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度々村山アニメーション

「すいませぇーん。この私達が砂漠を移動しているシーンなんですが」


 ももかんは転世界移動魔法を使い、村山アニメーションにやってきた。


「なんだいももかんちゃん。今立て込んでるんだけど?」


「そうだよ。今まで中世ヨーロッパ風世界にいたのに急に砂漠の国に行くだなんて。僕らは今までファンタジーアニメとは言えばテンプレなろうアニメしか作ったことがないんだよ。なにしろなろう主人公は砂漠の国なんてほとんど行かないからね」


「なろうに限らずアニメの主人公って砂漠ってほとんど行きませんよね?」


「ガンドゥムバイコーンの主人公が砂漠を歩いたシーンくらいしか記憶ないなぁ俺」


「砂漠と言えば砂ですよね?」


「そりゃまぁ砂漠と言えば砂だからね」


「ハーレムアニメ特有水着回があります。砂浜のシーンから海だけ削除し、砂浜のレイヤーだけ重ねれば砂漠が出来上がりますよ」


「なるほど。とりあえずそれで砂漠はなんとかなるな」


「あとエジプトとサウジアラビアの資料に目を通しておいてください」


「砂漠だから地面を掘ると石油が出るっていうのは安直な発想だよね?」


「アメリカの砂漠でも地面を掘ると石油が出ますよ?」


「マジで?!!じゃあ砂漠と言えば石油で決まりだ」


「ともかく私達が西の国の街までに砂漠の街を完成させておいてください」


「エジプトの街ねぇ」


「徐々に奇妙な探検の三部で主人公がエジプトに行ってますからね。あんな感じの街並みでお願いします」


「あ、あれね。了解」


「それと道中が砂だけの砂漠というのは流石に不味いですね」


「いや砂だから砂漠なんでしょ?」


「最近のアニメファンはどうぶつフレンドを見てるから砂漠の半分は岩と荒れ地で覆われた岩石砂漠が主体で、砂砂漠は20パーセントに過ぎない事くらい知ってますよ。ですから砂以外の場所を走らないと視聴者に馬鹿にされてしまいます」


「えぇー?砂以外の場所?これ以上仕事したくないよぉーーー」


「岩沿いの崖下を走るシーンを用意してください。丁度川や海の底みたいな」


「女子がが川や海でぱちゃぱちゃやるシーンは水着回でやった事有るけど、水の底はないよ?」


「うーん。困りましたねぇ」


 ももかんは村山アニメーションの資料棚を見ていたが。


「なんだ賢者のモンスターと戦わず街の住人を狩って金と経験値を巻き上げる生を製作してるじゃないですか」


「あー。あれも酷いなろう原作アニメだったなぁ」


「あんな糞アニメでもコミックス100万部売れてDVDも一万枚売れちゃうんだから日本人っておかしいよね」


「お金になるからあんなひどい内容でもアニメにするんですね?」


「いや。依頼さえあれば僕らはどんな内容のアニメでも製作するよ?ひたすら女の子がレイプされるだけのアニメでも日本が植民地支配されてるアニメでも人類が滅亡するアニメでもなんでもござれさ」


「人類が滅びるアニメは監督が製作スタッフとして関わってたじゃないですか?」


「うん。一アニメーターだけど」


「この賢者のモンスターと戦わず街の住人を虐殺する生で道端で談笑している労働者に対し、『お前ら五月蠅いんだよ』って言って主人公が言い狩りをつけて腕をねじ切り胴体を引き裂くシーンがありましたよね?」


「え?そんなシーンがあるんですか?」


「あーあったな。あの場面の作画は血液沢山をやった時の経験が活きたよ」


「まさかあれやった時の経験が活かせるとは思いませんでしたね監督」


「そのシーンの背景データ。まだあります?」


「あるけど?」


「ちょっと貸してください」


 ももかんは近藤から賢者のモンスターと戦わず真面目に働く労働者から強盗殺人するだけ生のデータを受け取った。場面はちょうど『お前達の為にバングラデシュで学校をつくってやるよ。これがお前達の働いた金の有意義な使い方って奴さ』と言いながら立ち去るシーンだ。裏路地には血だまりとバラバラにされた労働者たちの死体が道路に転がっている。

 ももかんはパソコンを操作し、まず血だまりと労働者の死体を撤去した。それから壁のポスター撤去。

さらに全体の色調を砂っぽいグラディエーションに変更。

 酒場の看板を外し、お店の木製扉を撤去。ぽっかり空いた暗い入り口だけにする。


「これで水のない崖下のワジができました。道幅はちょうど馬車が通れる広さなのでここを木炭車が走ればオーケーです」


「お、街中の裏路地が砂漠の道になったね」


「じゃあ私達はこの洞窟入りますので」


「洞窟の中はどうする?ピラミッドのデータはできてないぞ?」


「あ、普通の鍾乳洞のデータでいいです。それなら中世ヨーロッパ風異世界ファンタジーの奴があるでしょう?」


「わかった」

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