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覚悟

僕は 味方であろう この生意気な クソ女と共に

戦う事を 決断!母さんが 生きてる 可能性にかけて......


突然 女が

「お前 携帯持ってるか?」

と 聞いてきた

「持ってるに 決まってるだろ 普通」

「出せ」

「はん!?なんで?」

「いいから 出せ」

口が悪いにも 程がある 生意気過ぎて ムカつく

だけど 協力し合わないと 母さんを 助けられない......仕方なく 出した

女は 僕の携帯を 取り上げ

「ここから出るぞ!携帯は 置いていく」

僕は 目が点になった......

「はん!?なんで?嫌だよ!」

女は 真顔で

「お前やっぱり アホだな!位置情報が ばれたら

命がないと思え!」

「……大げさ?」

「アホ!」

なんだか ドラマか 映画のような 出来事が....

そんな風に 思ってると 女が突然 フローリングの板を外す......そこには 薄暗くて よく見えないが 階段らしきものが 続いてた。

そして おもむろに リュックから 上着とパンツを 取りだし

「着替えろ!急げ!」

言われてみれば 僕は学校の 制服姿......慌てて 着替える 着替え終わると

「行くぞ!先に入れ!」

中に入ると 階段が下の方まで 続いている 女も中に入り 板を元に戻すと LEDのミニライトを 取りだし 照らす......一応 壁はコンクリートの 打ちっぱなしに......下につくと 細長い通路に 何かの抜け道なのか......やけに寒い 僕は上着のチャックを 首の方まで 上げた......それでも 寒い......どれだけ 進んだかは 分からないが

水の流れる 音が聞こえる 通路を行き当たると 一メートル位の 段差の下は 地下水路に なっていた......こんな所に 出るんだと 不思議な感覚に囚われていると

「左に進め!」

女のムカつく声に 急に我に返った......言われるがままに 進むと

「止まれ!ここを上がれ!」

女が 指を指す

壁に 直接打った はしごを上り マンホールの蓋を開ける......そこは路地で 人通りがなく もう日がくれて 外は暗くなってた......

「こっちに」

女が足早に 路上に止めてある 車の鍵を開け

「乗れ!」

僕も 慌てて乗り込んだ!

女は エンジンをかけ リュックから 何かのスイッチを 押した......その瞬間

小さな爆発音が 聞こえ 僕たちが 居たかもしれない場所か みるみると 炎に包まれ......

僕は この時 自分が 安易な考えで いたことに気づかされた......そして 心臓の音が 耳の横で鳴り続け 妙に震えたのを 覚えてる......

あの後 言うまでもなく 女は車を走らせた

今まで 経験した事のない 特別な長い夜が 終わり......覚悟を決めた......

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