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最悪な女

僕は 訳も分からず この変な女に 連れ去られ..

頭にきてた......母も見る事が できず得体の 知れない この女に......僕は 捕まれた手を 思いっきり 振り払い

「ふざけんな!なんなんだ あんたは!」

叫んだ!こんなにも 人に怒りを 覚えたのは 初めてで 鼓動が胸を 突き破る 勢いに さらに体が震え始めた......なのに女は 僕とは対称的で 動じる事なく 冷静で それが 僕の中で 怒りに変わる......その瞬間 強烈な 衝撃と痛みが みぞおちに......走る

意識が遠のく中 女が

「悪い......少し......」

後の記憶がなく 気がついたら 殺風景な部屋の ソファーに 横になってた.....みぞおちの辺りがまだ ズキズキと痛む......お腹を擦りながら 辺りを確認 薄暗い部屋に ソファーと机が あるだけで 他には何もなかった。

窓はカーテンが 閉めきってあり 女がカーテンの隙間から 外を覗いてる......僕は

「あんた 誰なんだ!?」

少し冷静になって 聞いてみると

「......少しは 落ち着いたのか?」

「あぁー」

怒りを 抑えて 答えると 女が ゆっくりと話 始めた......

「お前 今世の中が どうなってるか 知ってるのか?」

不思議な事を 言う女に また怒りが沸く 心の中で 何度も 冷静にと繰り返し

「世の中って......なんで そんな事を聞くの?

女は 呆れたように

「お前 父親とは 全然違うな......」

「なんなんだよ!父親って 悪いけど 僕には父親いないから......誰かと 間違えてるんじゃないですか?大丈夫ですか?」

それでも 女は無表情で 冷静で

「ふ〜ん お前アホなんだな」

僕の頭の中は 沸騰しまくりで だいたい 生意気な 初対面なのに 言葉が乱暴で チビのくせに 力だけは強くて 初対面なのに アホとふざけんな!

僕は もう怒りで パニックになってた......そんな中 また女が 話始める

「お前......自分が 住んでる街や国が どんな状況なのか 本当に何も 知らないのか?」

「しらねぇよ!」

「......フゥ〜...」

女は 呆れて 深いため息をつく

「お前......ただ 生きてる だけなんだ......ヘドが出る...(わたる)さんに 救われてるとも知らずに......」


この時の僕は ユミさんの 言葉の重みに 気づけなかった......


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