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あの世でのお仕事  作者: 座久間 真眼
9/11

時間と単位

のんびりしていたら2ヶ月以上過ぎてました。

次こそ1ヶ月以内に。

(守護霊side)

 「お前さんには、ヴァッサーラントの常識を教えねばならんのぅ、時間の単位とか度量衡とか。」

 「あぁ、言葉は通じていますし、、文字や地理はおいおいでも行けますけど、その辺の摺り合わせは必要ですね。」

 「この世界での常識を知らねば、マリーメイアに非常識なことを教えかねないわね。」

 「その前に、1つお伺いしたいのですが・・・、このヴァッサーラントの数の数え方は何進法でしょうか?」

とソウマは両手の指を伸ばしてジェームスの前で手を開き、指折りながら数を数える。

 「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11・・・、地球ではこんな感じで10進法だったのですけど、ヴァッサーラントでは?」

 おもむろにジェームスがソウマの前で手を開いてみせる。

 「ソウマさんや、ワシの指は何本かの?」

 「えっと、片手5本ずつの左右合計10本ですね。」

 「左様、ヴァッサーラントでも基本は10進法じゃ。

 もちろん、いくつか例外はあって、2進法・8進法・16進法を使う場面もあるし、時間は60進法と24進法の組み合わせじゃ。

 そうじゃの・・・、あの壁に掛けてある円形のものが何か判るかの?」

 「時計・・・、でしょうか、元の世界の時計とほぼ同じように見えます。」

 「違いはあるかの?」

 「そうですね、動きが見える針の速度は地球と変わりないように見えます。

 ただ、地球では短針の円周上に目盛は無くて、外周に60目盛と5目盛ごとに時間を表すようになっていて、短針は1日2周してしました。」

 「短針が1日に2周じゃと?外の光が来ない場所じゃと昼夜逆転しそうじゃな。

 そうじゃな、動きが見える針が秒針で1周60秒で長針が1分進み、60分で1刻、短針が1周して24刻で1日、365日で1年じゃが4年に1度暦を調整するために1日増える。」

 「そこも同じです。

 もしかして、30日くらいで12分割されているとかありませんか?」

 「そのとおりじゃ、衛星・・・、儂らは「月」と呼んでおるがほぼ30日で1周するでの、1ヶ月は基本30日、1月から9月までの奇数月が31日と4年に1度11月も31日になるんじゃよ。」

 「何というか、微妙に同じような違うような、という感じですねぇ。」

 

(現世side)

 私、マリーメイア・ヤンセンは5歳になりました。

 実は、産まれる前のこと、何度も生まれ変わった記憶があったりします。

 昨年から魔力学校幼年部で色々教わっていますけど、前世の記憶と比べながらやっているのでなかなか憶えきれません。

 長さの単位はメーター、前世の単位に直すと3尺3寸くらい?

 1/100メーターが1センター、たぶん3センターで1寸?

 重さの単位は、縦横高さ1センターずつの水の重さが1メーグラー。

 15メーグラーで4匁くらい?

 1メーグラーの水の体積が1ミリッターで1000ミリッターで1メーリッター。

 5合よりちょっと多いかな?

 こんな感じで昔の単位と比べてしまうので、なかなか憶えられないのです。

 でも文字がなんと、遠い前世で使っていた日本語とほぼ同じなんです。

 漢字みたいな皇国文字、カタカナみたいな帝国文字、平仮名みたいな王国文字、そして他の大陸から伝わってきたアルフ文字。

 アルフ文字は、前世の異国の文字みたい・・・。


 「はい、よそ見をしているマリーメイアさん、この問題を前に出てきて解いてご覧なさい。」

 「はぅっ、ごめんなさいミトーショ先生・・・・・、これでどうでしょうか?」

 「はい、いいわよ、正解よ、予習はしっかりとしていたみたいね。

 でも、予習で解っていて退屈だからって、よそ見しちゃダメよ。」

 笑いに包まれる教室内。

 実は、初めておうちで本を見たときに字が読めたので、お母様にせがんでいろんな本を読ませて貰っていたのです。

 おかげで、入学前にお父様から「知識だけなら魔力学校高等部卒業者並み。」と太鼓判をいただいていたのですけど、飛び級試験には体力テストと魔力制御テストもあるので、どちらも足りない私は受けられなかったりするのです。

 「はい、では皆さん、次は魔力を使う時間ですから、制御を着けている人は外して・・・、あぁ、マリーメイアさんは5つ着けているうちの2つだけね。」 

 2つ外しての魔力制御がうまくいったら普段5つ着けている制御を1つ減らしていいとお父様に言われているので頑張らなくちゃ。









 ダメでした、次こそ!

どう見てもまだプロローグのような・・・?

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