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体験談③

作者: m&m
掲載日:2026/10/15

②から遡ること数年。遡ってばかりいるのだが、肺炎で入院してしまった。医師の説明では「両肺とも真っ白」とのことだった。ずっと点滴に繋がれていて、発熱と胸の痛み・息苦しさでかなり辛い日々だったと記憶している。決して新しくはない病院の二人部屋に入れられていたが、隣のベッドは空だった。その時は内心「誰にも遠慮要らないし一人で良かったな」と思って過ごしていたのだが、ある晩のことである。ふと目が覚め、時計を見ると深夜2時を過ぎた頃だったので「もう一回寝れるかな」と思った。その時、誰もいないはずのベッドの傍に誰かが来た。隣のベッドとは反対のドア側だった。その瞬間頭から布団のような物を被せられ、上から押さえつけられていた。ただでさえ息苦しいのにその上更に息苦しくなって、そのまま気を失った。目が覚めた時にはすっかり明るくなっていて、巡回の看護師さん(当時の呼び方は看護婦さんだった)が「〇〇ちゃん、今朝はどう?」と声をかけてきた。私はきちんと布団を被っていて、自分で頭から布団を被った訳ではない様子。すっかり顔馴染みの看護師さんに向かって「昨夜はちょっと息苦しかったかな」と答えながら「あれは何だったんだろ?」と思った。今にして思えば、私が初めて怖いと思った出来事だったかも知れないな。

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