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創作論エッセイ

小説の腕を上げたければ国語の勉強をやれ

作者: はまさん
掲載日:2026/03/08

 「自分はめっちゃ小説を読み込めているぜ~」という自信のある人は割といる。

 だが、いくら自分は小説のことを深く考えてるとか言っても、ちゃんと読めてないと意味がない。そして文学への深い読みの前に、国語の読解力がある。

 というのも誤読してたら、深い文学的思索も何もないから。小説の前に、国語の読解力がないと話にならない。

 ならば国語の読解力とは何なのか。ボクも教職じゃないけど、ある程度は説明できる。


 例えば「太郎君は遊園地に行きました。楽しかったです。さて太郎君はどこへ行って楽しかった?」という問題。

 これに「私は遊園地なんて嫌い!」みたいなクソリプを返してくる人がいる。こういうのが「読解力がない」という実例だ。

 上記の例文では、太郎君の話をしている。あなたの気分は関係ない。こういうのを「主題が分かってない」「誤読している」状態だ。


 実際、国語の読解で自分の意見を書いてしまう人は多い。けど読解では、テキストに基づいて、テキストの言葉で答えるようにしよう。

 あなたの個人的意見はどうでもいい。

 そうやって論説文なら、テキストのどこに問いと答えがあるかを見いだす。


 ならば小説の読解では何をやるのか。

 「感性の豊かさが~」みたいなのはどうでもいい。それこそ「テキストに基づかない、個人的な意見」だから。

 読解問題でやることは、出題者の意図を読むこと。

 小説文問題でやることとは、因果関係から心理を読み解くことだ。

 近代文学というのは、心理をどう描くかをやってきている。その伝統から来るのだろうね。


 だから例えば

「どうして主人公は悲しくなったのか?」

「これこれ、こうだから」

もしくは

「これこれ、こうなって主人公はどう感じた?」

「悲しくなった」

みたいなのが小説文読解の基本形となるはず。


 けどこうした国語読解の基本が出来ていないで、小説の評論をやるとどうなるか。

 お笑いに対して「笑えるだけで下らない」。

 ホラーに「不愉快だ」。

 ファンタジーに「嘘八百」。

 みたいに相手の意図を読まず、自分の意見を押しつける。そんなクソリプ感想を返すことになる。


 そういうクソリプ前提の読み方を当然と思っていると、小説を書いても自分の心理表現がブレてくる。

「私はこうした」

 悲しいのかな?

「悲しいんじゃない、嬉しいに決まってるだろ!」

 と感性が狂ってくる。伝わって当然と、伝える努力を放棄してしまう。それじゃアカンよね。そのための小説文読解。


 だから小説を書く方としても、読解力は大切になってくる。他人と自分とで、読解力にズレがあったら、誰にも伝わらない小説しか書けないから。

 眼高手低なんて言うけどね。でも手が眼より高くなることもないんだ。確かな「眼」があるに越したことはない。


 というわけで、ホストが国語の問題集をやらされているなんて話あるけど。だったら、なおさら小説書きは国語の読解力がブレてないか。折に触れてチェックした方がいい。正確に読めないと、正確に書くことも出来ないのだから。


 さらに言うとネット評論家みたいな人はよくいるけど。評論ということは、深く作品を読むこと。だったら基礎的な読解力はあって当然だよね?

 具体的には、難関大学の入試問題くらいは楽に解ける能力は欲しい。だって「文学」って大学レベルで教わることだから。

 かくいうボクも古本屋で問題集を買ってきたり、新聞に掲載された共通テストをたまに解いてる。

 文章読解・作成能力検定なんかも良いね。ボクも取っています。


 文章力を楽器に例えるなら、定期的に調律しないとね。正しい音階を演奏できないと、良い曲も弾けないもんだ。

 というか文章書きにとってのパズルとして、国語の問題集はおすすめよ?

 みんなもやろうぜ!

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― 新着の感想 ―
こんにちは。 >文章読解・作成能力検定もいいね。 そんなのがあるのですね。 知らなかった。 確かに、読解力は大事ですよね。 理解できなければ、書くことも出来ないでしょうから。
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