背中の誘惑
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:背中の誘惑
俺がいつも通る道に、いつも決まっておっさんが立っていた。
いつも決まって同じ場所にいる。
そしていつも決まって正面を向いて立っており
その人の背中を見たことがなかった。
はじめは全然気にしなかったが、
ふと気になるとそればかり気にし始め、
ある日何気なく背中も見てやろうかな、
なんて出来心ついでに思ってしまった。
でもそれからがちょっと不思議だったのだ。
歩いてその人の前を通り過ぎ、振り返ると
その人もこちらを振り向いて立っており、
顔こそ合わせなかったが、やはり背中は見せない。
1度や2度ならこれも気にすることはなかったが
これが毎回なのだ。
車でその人の前を通り過ぎた時でも、
バックミラー、サイドミラーで彼の方を見てみると
やっぱりこちらを向いて立っており背中は見せない。
「なんであの人の背中見れないんだろ…」
なんか疑問というか、奇妙なものを感じ始めた。
そしてある日、その通りにさしかかったとき、
あのおっさんがいつもの場所に立っているのを確認した後、
物陰に隠れておっさんの向こう側に石を投げ、
音がして振り向いたおっさんの背中を見てやろうと思った。
その通りにしてやったらおっさんはやっぱり向こうを振り向き、
俺のほうにやっと背中を見せた。それを見た瞬間…
「…え?なんだ…あれ…」
その背中は焼けただれたような傷だらけ。
服はボロボロに切り裂かれたようになっており、
正面から見ていたおっさんとはまるで別人…。
そして恐怖にたたき落とされたのは、
そうしておっさんの背中を見た後、
おっさんがポッと消えたこと。
「あれ?」
その瞬間、何の気配も感じなかったのに、
俺の背後にいきなりトラックが猛スピードで突っ込んできていた。
「え…?」
ガシャアァアアァン!!
俺はどうやらそのトラックにハネられたようだ。
トラックはそのままひき逃げ。
それから俺は病院に搬送され治療を受けたが
命に別状はなく、今では通院生活。
でも背中のところに大きな傷が残ってしまったらしい。
「この傷ってもしかしてあの…」
なんとなくあの男の背中に似ていた。
そしてあと1つ不思議だったのは、
誰が救急車を呼んでくれたのか?
あの時あの通りには誰もいなかったはず。
でも時間の流れから俺はトラックに
ハネられてすぐに搬送されていたらしい。
病院の人に聞くと、どうやら
「中年の男の声だった」と言うのだが…。
(※)これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ!
お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください^^
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=lcgpzVUObqY&t=8s
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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