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『#7 続・雑草の生い茂る小川での発見』・『#8 故郷を思う』
『#7 続・雑草の生い茂る小川での発見』
「あっ」
小さな川のまわりは綺麗に刈りこまれていた。
枯れていたのか、刈られてしまったのか、今はもうわからない。
「まだ、草刈の途中だったのか」
しかし綺麗になった小さな川はもう1つ。どっちの川にあの花が?
そう考える僕の横で、雑草の中の青くてかわいいつゆくさを、小さな花音は気にしてる。
◇◇◇◇◇
『#8 故郷を思う』
富士山が見えるはずの、歩道橋を花音と歩く。
晴れているはずの、景色の中の山々は、霧の向こうになっていた。
富士はどれか、わからないけれど、天高く迫る、山々の影を見る。
過去、故郷のシェルターからは、遠くに壁のような山々が見えた。
今日、おぼろげな景色の中に、僕は故郷の山々の姿をみる。
見ていただきありがとうございます。
またどこかで!