小説書いてる事……周りに言ってますか?
『24夏のエッセイ祭り企画』参加作品です!
どうも、幕田です(*´Д`*)
皆さんは、自分が小説を書いてる事、周りに公言してますか?
幕田は妻子と一部の友人にしか伝えてません。
妻と子については、狭いアパートで生活しているもんで、隠せるわけがないのです。
幸いにも……いや、幸いなのかどうなのかわかりませんが、妻は幕田の書く小説にこれっっっっっぽっちも興味がないため、完全にスルーしてもらえています。
一部の友人は、幕田と同じなろうユーザーでもあるので、隠す必要もないというか。
隠す……?
そう、幕田は小説執筆という趣味を隠して生きています。小説を書く事だって立派な趣味だろうに、なんでそれを隠す必要があるのか?
ちょっとそのあたりの幕田心理を掘り下げてみようと思います。
でもその前に、前提として「別に隠しててもいいじゃん」って反応があるかと思います。
おっしゃる通り、趣味は趣味なのだから自分の中で完結させて、わざわざ相手に言う必要はないのです。
ただ、会話におけるシチュエーションでたまにある「趣味ってなんなの?」という質問に対し、幕田はうまく答える術を持っていません。
少し前には『キャンプ』と言っていましたが、ここ最近は妻がパートを始めて休みが合わなくてあまり行けてないし……。
読書、映画鑑賞なんかも、なんか無趣味の言い換えみたいな感じがするし(読書、映画ガチ勢は除きます!)。
楽器は数年触ってないし……。
だから大抵は、にこやかに笑って「子供をかまってます(*´Д`*)」の一言で、安易な子育てパパに逃げています。
でもそんな時、幕田の心は小さく痛みます。
『ボクがいるのに……』と幕田の中のアマチュア作家魂が、寂しそうな目で幕田を見上げるのです。
『ボクは、恥ずかしい子なの? いらない子なの?』
そんな事ない……そんな事ないんだよ、アマチュア作家魂くん。ただ、パパが、弱虫なだけなんだよ……。
という寸劇が幕田の中で繰り広げられ、なんとも言えないモヤモヤした気持ちになるのです。
なんで言えないのか?
同じ創作系の趣味として『イラスト』を引き合いに出してみましょう。もし幕田がイラストを描けたら、多分趣味として公言できるような気がします。
小説とイラスト――幕田の中にあるこの2つの違いを洗い出してみた結果、なんとなく『作品の評価のし易さ』みたいなものがあるような気がしました。
イラストは素人の幕田ですら、多少「あ、上手い!」「うーん、なんか微妙」みたいな感想を一瞬で持つができます。
視覚情報はそこかしこに溢れているので、皆が日常の中で何かしらのイラストを目に、それを感覚的に評価しながら生きています。
だからこそ、誰でもある程度の物差しを持っていて、対象のイラストに対しての自分なりの『良し悪し』を評価できるような気がするのです。
例えば模型、例えばスポーツ、例えば料理……視覚や味覚のような五感で直感的に得られる情報については、人は瞬間的に評価出来るのかもしれません。
じゃあ小説はというと……まず小説的文章に慣れ親しんでいる人でなければ、その良し悪しを判断するのは難しい気がします。
それに小説はある程度読み進めなければストーリーの面白さは伝わらないし、一通り起承転結を読まない限り、最終的な評価はできません。
小説の良し悪しを判断するのは五感ではありません。感情です。だからこそ、評価するには時間がかかるのでしょう。
うーん、つまり何を言いたいかというと「小説を書くのが趣味なんだ」って一言を幕田が言った時、例え作品を見せたとしても、相手はその質を評価できぬまま頷くしかないわけです。
例えそれが小学生の作文レベルだとしても、文豪レベルだとしても(流石にそれは差がありすぎるけど)、評価されなければ同じ『採点保留』です。暫定的0点です。
それって相手からすれば、へのへのもへじを描いて「俺ってイラストが趣味なんだよね」と言われてるのと同じなんじゃないか?
反応に困るでしょ。
なんかそんなどうでもいいような考えが、幕田の中にあるような気がします。
じゃあ、お前のアマチュア作家魂クンは飴玉でも与えて子供部屋に座らせとくしかないんじゃね? って感じですが、実は一瞬で自分の作品の質を担保して、相手に伝える魔法の一言があると思うんです。
そう『コンテストの成績』です!
「◯◯コンテストで一次通ったよー」
「◯◯新人賞で最終選考まで残ったよー」
この一言が添えられれば、一瞬でその小説の評価を『へのへのもへじ以上』『少なくとも小説と呼べるレベル』だって、相手と共有する事が出来る気がします。
幕田は去年ネトコンで一次を通過し、運営ピックアップにも選んでもらえた事をきっかけに、自分の両親には「小説書いててさー」って事をカミングアウトしました。
だから何、って感じではありますが、日常会話での「最近何してんの?」って質問に対して、何かしら辻褄を合わせる必要がなくなって楽になりました。
最近の幕田はけっこう執筆に力を入れ、そこそこの時間をそれに費やしています。
その事を隠して会話をすると、両親に「この歳にもなってあまりにも無趣味だ」という変な心配をかける結果になりかねないですからね。
「子育てと家事を妻と分担しながら、空いた時間で映画見たり小説書いたりしてるよ。充実してる」
そんな感じの発言が解禁されたことで、なんか胸のつかえが取れたようなスッキリした気持ちになりました。
今年もネトコンが始まりましたね。
運よく二次を通過できたら、その時はそこそこ胸を張って「幕田の趣味は小説を書くことです!」と公言してもいいんじゃないかな、そんなふうに考えています。
いつになるかわからないですが、その時が来る事を待ちわびています。
これはあくまでも『幕田はこう考える』って話で、他の方にこの考えを推奨してる、ってわけじゃない事を最後に書き加えておきますね。
皆さんは小説を書くという趣味をどこまで公にされてますか?
そして、そのことに関してどのような哲学をお持ちですか?
よろしければ感想欄にコメントして頂けるとありがたいです(*´Д`*)
お読みいただきありがとうございます!
これって、こんなにごちゃごちゃ考えることでもなくね? 気分っしょ、気分! って思いもあるのですが、幕田はこういう性格だからしょうがない(^◇^;)