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純白

作者: たまに無敵

闇夜の帳が地に降りる時

心の奥底に潜む虚無が呼び起こされる

星々が黙して輝くその夜

私は虚空に思いを捧げる


無機質な宇宙の広がりに溶け込む

微細な存在の塊として

脆い命の灯火が揺れ動く中で

虚無は静かに迫る


喧騒が消え 静寂が広がるなか

私の魂は虚無と踊る

深淵に手を伸ばし 無の彼方へと歩む 

思考が途絶え 感覚が奪われる


供物として捧げられたこの瞬間

虚無は私を包み込む 

存在の意味が消え去り

ただ無限の宇宙と一体化する


闇の中で見つけた静かな輝き

それが人に捧げる贈り物

命の有限性を受け入れ

無の中で新たな意味を見いだす


人に捧げる贈り物 それは巡る季節の中で

私たちが経験する喜びと苦しみを

宇宙の神秘に還元する瞬間

そして 新たなる軌跡へと歩みを進める

比丘等よ、苦聖諦とは、此の如し、

生は苦なり、老は苦なり、病は苦なり、死は苦なり、

怨憎するものに曾ふは苦なり、愛するものと別離するは苦なり、求めて得ざるは苦なり、

略説するに五蘊取蘊は苦なり。


— 南伝大蔵経, 律蔵大犍度

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