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第8話 勇者(いさましきもの)


『それにしても――』


 テーブルの上で、オッサンは腕を組んでなにやら呟いている。


『……異世界。異世界人……か。まさかシロウがな――』

「何か思う所でも?」


 それを見て、パレットさんは不思議そうに話しかけた。


『――通常。異世界人とは、“勇者召喚”の術式によって、国や教会に呼ばれた、強大な……戦力の事を指す』

「そうだね……。優れた【能力(スキル)】や【法力(フォース)】を持ち、世間的には“勇者(いさましきもの)”と持て囃される存在さ」


 へぇー、勇者。

 オッサンも言っていたが、やっぱりこの世界にも勇者と魔王的な概念が浸透してるんだな。

 ところで、今の会話の中に、ファンタジーのお約束では聞き慣れない単語が混ざっていた気がする。


「……【法力(フォース)】ってなに?」


 俺が首を傾げると、オッサンは顎をいじりながら答える。


『ふむ……まあ順を追って説明するか。――いいかの? 御祖母殿』

「ああ、お前さんが話した方が伝わりやすいかもね」


 そして椅子の上で立ち上がると、大仰に腕を広げて話し始めた。 


『――歴史に名を遺すような人物は、得てして三つの力を併せ持つと言われておる。……何か分かるか?』

「突然クイズが始まってしまった」


 ……正直分からない。


 とりあえずファンタジーっぽい要素を並べてみるか。


「ケモ耳、エルフ耳、パンの耳とか?」

『才能、努力、そして幸運じゃ』


 なんか全然ファンタジーっぽくないんだけど。


『オヌシの答えも大概じゃろが。なんじゃパンの耳って』

「いいから話を続けな」


 パレットさんに促され、オッサンはしぶしぶ口を開く。


『――とにかく、才能、努力、幸運。この三つを覚えておけ。いつしか人間の持つ力は、それら三つの要素に振り分けられることになった』


 そう言うとオッサンは、順を追って説明を始めた。


『才能によって得られる力――潜在力(ギフト)は天からの贈り物。

 習得できる能力(スキル)や魔道の素質。生まれ持った肉体や種族としての特徴などが主に分類される。

 要するに『個人によって定められた、先天性の力』という訳じゃな。

 俗に言う【精命の樹】で確認できるものの大半が、この《ギフト》だと覚えておくとよい』


 精命の樹……?

 また未知の単語が出て来た。


『異世界人たちは“ステータス画面”と読んでおる』

「へー」


 【精命の樹】=ステータス画面ってことか。

 なんだかRPGみたいだな。どうやって確認するか、あとで教えて貰おう。


『次に努力によって得られる力――技巧力(アーツ)じゃが、こいつは純粋な戦闘技術や魔術と言った、鍛錬や工夫によって後天的に得られる力を指す。

 潜在力(ギフト)を疑似的に再現したり、鍛錬によって元から持っていた肉体や能力を伸ばしたものも含まれる。

 ちなみにこちらは【精命の樹(ステータス画面)】で確認できんぞ』


 ふーむ。

 ちょっと話がややこしくなってきたけど。

 要するにゲームの数値じゃ測れないのが技巧力(アーツ)ってこと……?


『――最後に幸運によって得られる力じゃが……これはイマイチはっきりされておらん。分類されるのは【法力(フォース)】と呼ばれる特異なもの。万物には法則が宿るとよく言うが、この【法力(フォース)】に関してだけ、原理は皆目見当もつかん。


 ワシも詳しい話は知らんが、ある者は死者の声を聴きとり、ある者は遠く離れた人物へ声を届ける。ある者は見えざる手を操るが如く物質を引き寄せ、ある者は意識を拡張するかのように敵の行動を予知した。

 言うなれば“何でもアリ”という言葉が相応しかろう』


「“ユニークスキル”って言ってる異世界人もいるらしいねぇ」

『【精命の樹(ステータス画面)】で確認できぬ以上、能力(スキル)と呼ぶには疑問が残るがな。ただ一つ共通しているのは、使い手はみな口を揃えてこう言うらしい。

 “我々は翼を取り戻した”と……。

 なんのこっちゃ分からんと思うが、ワシが過去に遭遇した法力(フォース)使いは、“思念”や“感情”といった精神的なものを何かの形に具現化したような――そんな能力じゃった』


 ……長い。

 まったく分からん。


「あの……大変ぶしつけなお願いなんだけど、できれば三行で纏めてくれないかなぁって……」

『オヌシホントに長話に弱いのう!?』


 面目ない……。


「才能、努力、幸運の三つの力に分類されるのは分かったけど……」

「才能と努力は文字通り。幸運だけよく分かってない【法力(フォース)】と呼ばれる力さね」

「そんなよく分かってない力がなんで幸運に分類されるんだ?」

『使えたらラッキーじゃろ?』

「そんな理由かよ!」


 ひょっとしてよく分からないモノを適当に一纏めにしてるだけなんじゃないのか?

法力(フォース)って……。


「……一説には“悟り”によって得られる力だと言われているね。そして記録上、異世界人――つまり“勇者”は、その殆どがこの【法力(フォース)】を会得しているという。つまり、この世界の人間ではない者にこそ、辿り着きやすい“気づき”があるのではないか、アタシはそう思っているね」

「じゃあひょっとして俺も【法力(フォース)】を使えるようになるのかな?」

『案外もう使えるかもしれんな』


 そう言われると、何だか気分が乗って来た。

 自分に特別な力があるかもと聞いて、興奮しない男子高校生がどこにいようか!


「それで話を戻すと、シロウのぼうやも“勇者”に該当するはずだが……」

『いや――』


 オッサンはかぶりを振ると。

 前脚を可愛らしくシャカシャカ動かしてはジェスチャーする。

 露骨に愛嬌出すなオッサン。


『――シロウはな。情けない事に、森で一人迷子になっておったのじゃ』

「情けない事に樹の下敷きなってたオッサンもいたよな」

『そうそう、情けない事にクリムのお嬢ちゃんに道案内を泣きつきおったシロウは――』

「オッサンこそ情けない事に――」

「マウント取り合ってないで早く話を進めな」


 ピシャリと言い放つパレットさんに委縮して、俺は邪魔しないよう、そそくさと席を離れた。

 同時に、クリムちゃんがこちらへ戻って来たので、そのまま談笑を始める。


『――話を纏めるとじゃな。シロウの傍には召喚者らしき人物はおろか……。どこぞの団体から逃げ出した様子もない。そうなるとシロウはいったい誰に召喚された事になるのだ?』


 難しい顔をしながら問うダインに対し。

 パレットさんは「さてねぇ――」と、考え込むように首をかしげる。


「――人為的でないなら、その反対じゃないのかい?」

『バカな! つまりシロウは自然と現れた異世界人だと言いたいのか? そんな前例がどこにある!』

「いいや、過去に遡ればあるはずさ。“勇者召喚”の術式、そのオリジナルとなった現象がね……。あれも魔術の一種。元になった超常現象が存在する」

『なんじゃと。それではつまり、シロウは伝説の――』


「うーん……むつかしくてお話についてこれない……」

「安心してくれ、クリムちゃん。俺もだ」


 戻ってきたクリムちゃんと談笑しながら、大人二人の討論を適当に聞き流す。

 俺は先程のパレットさんの哲学を、自分なりに咀嚼するのに精一杯だ。


 『全ての物には法則が宿る』……か。

 『できない、分からないと考えを放棄するより、どうすれば出来るようになるのか考える』


 ――心のメモ帳に記入しておこう。

 おばあちゃんの知恵袋は為になるなぁ。


『――おお、そうじゃ』


 やがて会話がひと段落したのか。

 ダインのオッサンが前脚をポンと叩いて立ち上がる。


『御祖母殿よ。占い師と言うなら、ひとつ頼まれてくれんか。実はワシは生き別れた愛娘を探しておってな――』

「――おっと、言わんでも分かるよ。アタシは初めからそのつもりさね。だからこうして占い道具を持ってきたのさ」

『おお! かたじけない!』

「まあさっきまですっかり忘れてたんだけどねぇ」

『おお……?』


 そう言えばずっと机の上に置かれたままだったな……占い道具。

 パレットさんは誤魔化すように咳ばらいをすると、すぐさまクリムちゃんへ声をかけた。


「クリム。灯りを消しておくれ」

「はーいおばあちゃん!」


 ――フッ、と。

 クリムちゃんが燭台に蓋を載せると、先程までの明るい部屋から一転――。


 まるで快晴から雨雲に変わるように。

 部屋の中はすっかり、夜の闇に染まる。


 窓から差し込む月の光と。

 それを反射する水晶の光沢だけが、真っ暗な部屋の中を、申し訳程度に照らしていた。

 神秘的ではあるが……すこし不気味な暗さだ。


「さて――始めるよ」


 ――ごくり。


 一同が固唾を吞んで見守る中。


 パレットさんは何やら呪文のようなものを唱えながら、目を閉じる。

 次いで、机に置かれた水晶玉を包み込むように、そっと両手を置いた。

 それに合わせて、水晶の光沢までもが部屋から消え去る。


 机の上は、完全に真っ暗な世界となった。


「あっ、水晶に映るとかそういう感じじゃないのか」

『静かにせんかシロウ』

「――――見えて来たよ」


 ……やがて呪文を唱え終わると。

 パレットさんは目を閉じたまま、自身の脳内に浮かび上がったであろうイメージをぽつぽつと語り始めた。


「……ぼんやりとだがこれは……【神秘的なまでに美しい女性】。隣には……【髭を蓄えた小柄な男性】。そして男が抱きかかえているのは……男と同じ、【オレンジ色の髪をした赤ん坊】のようだ。これは――過去のイメージだね。なんとも幸せそうな光景じゃないか」

『…………ああ』


 どこか懐かしむような声を背景に。

 パレットさんは目を閉じながら、浮かび上がるイメージをそのまま伝えていく。


「――む。赤ん坊の姿が見えなくなった。それに……男の映像から徐々に色が失われて行き、ボロボロに風化していく。これが暗示するのは――」

『…………御祖母殿。それは娘の居場所を占うのに必要な情報か?』

「……いや。すまない。不躾だったね」


 どこか不機嫌そうなオッサンの声を受けて、パレットさんは言葉を止める。

 しかし今の占いは――なにか不吉な予感がしてならない。

 このまま流していい話題なんだろうか。


『気にするな、シロウ。これは過去のイメージ、つまりとっくに済んだ話の事じゃ』

「…………まあ、オッサンがそう言うなら……」


 若干腑に落ちないが、本人が触れて欲しくない話題なら無理強いは出来ないか。


『御祖母殿よ、待たせてすまなかったな』

「良いってことさ。――さて、続けるよ」


 今度は不必要な情報を飛ばすかのように、パレットさんは何かを言いかけては口をつぐむのを繰り返す。


 ……やがて目当てのイメージが思い浮かんだのか。

 ようやくパレットさんは、喉から小さな声を絞り出した――。


「――街が見える。【活気にあふれた大きな街】。そこでオレンジの髪の少女が、膝を抱えてうずくまっている。歳は――クリムより少し上に見える。背は低いが、体つきは華奢ではないね」

『おお! 恐らくその子がワシの娘じゃ! しかし膝を抱えておるとは、ただ事ではない様子。御祖母殿! もう少し詳しくお願いできんか!』

「ああ――分かっているとも」


 興奮して身を乗り出すオッサンをたしなめるように、パレットさんは首肯する。

 そして、オッサンの娘さんと思しきオレンジ髪の少女。

 その行方を確かめるため、さらなる情報を求めて占いを続ける――が。


「――膝を抱える少女。その傍らには――」


 




 み た な。






「――え」 


 ――瞬間。


 突如として水晶玉に走る亀裂が、耳を引き裂く音となる。


 空気が変わり、先程までの暖かな雰囲気から暗転――。

 この場の誰でもない人物の声が、ドス黒い重低音となって辺りに響き渡った。


 


 み た な。





「……ッ!」


 ――何だ今の声は!


 思わず歯を食いしばって耳を塞ぐが……。

 脳裏にこびりついたおぞましい声が、頭の中で反響するように繰り返し叫び続ける。


「なにこれぇ……! こわい……!」

『――この力はまさか……【法力(フォース)】!? それもここまでの影響力を!!』


 ――法力(フォース)!?

 さっきオッサンたちが話していた特別な力って奴か!?


『御祖母殿! これ以上続けてはマズい! 即刻占いを中止してくれ!』

「――――」

『――御祖母殿?』


 ――おかしい。

 パレットさんの様子が変だ。


 見やると、水晶に生じた割れ目からは、何やら黒い煙のようなものが吹き出している。

 それが火事のように広がっていくと――やがて大蛇みたいにとぐろを巻いて、大きく、不気味にうねり始める。


「おばあちゃん!!」


 同時にそれは水晶に重ねるパレットさんの両腕へ纏わると。

 まるで《《優しく飲み込むかのように》》、絵も知れぬ恐怖を漂わせながら、その全身を真っ黒に包み込んだ。


「――危ないッ!!」


 ――()()()()()()


 心臓が跳ね上がるように脈打ち、本能が危険信号を発する。


 ほとばしるのは“恐怖”という感情。

 背中に重りを背負わされたように鈍る動き。

 滝のように流れる汗が、全身から引き算のように熱を奪う。


 【メガトンスライム】の時に感じたのは命の危険を連想させる恐怖だった。

 しかし――目の前のは何かが違う。


 言うなれば――正体が分からないモノへの不安。

 もっとも近い例えは、ホラー映画の悪霊だ。

 自分よりも格上の存在、そいつに何をされるか分からない……そんな状況が、一番恐ろしい。


 俺は身を乗り出し、発生源である水晶玉をパレットさんから引き剥がすため、勢いよく手を伸ばす。


 ――が、大蛇を連想させる黒い煙が、まるで意思を持っているかのように躍動すると。

 質量を持って俺の指先を弾き飛ばし、そのまま渦巻くと、俺の身体を鉄球のように殴り飛ばした。


「がはッ――!?」

「おにいちゃん!?」


 ――焼けるような痛み。


 後方へと吹き飛んだ俺は、壁に背中を打ち付け、ズルズルと横たわる。

 腹部と背中からの鋭い痛みに顔を歪め。

 部屋の装飾が棚からこぼれ、地面へ落ちては乾いた音を響かせた。


「く……そ……」


 床に拳を突き立て、歯を食いしばりながら立ち上がる。


 ――()()()()


 破片の散乱した床に視線を落としながら、俺は冷たくなる思考で必死に状況を整理する。


 突如水晶玉から現れ、パレットさんに憑りついた黒い煙の……大蛇。


 あの大蛇はただの煙じゃない。まるで質量を持っているようだった。

 確かオッサンは【法力(フォース)】と言っていたか。


 説明だけじゃよく分からなかったが、これも魔法のような、この世界の超常的な力って事なのは伝わって――?


「あ、が……」

「――クリムちゃん……?」


 俺の元へ駆け寄ろうとしたクリムちゃんは――、どういう訳か足を止め、小さな声を絞り出すのみ。

 俺は不審に思って顔を上げると――。


「お……ばあちゃん……く、る――し――」


 彼女は最愛の祖母の手によって――。

 小さな首筋をきつく握りしめられていた。


「――ッ!!!」


 ――やめろ!!!


『何をしておるミセス・パレット!! その手を離さんか!!』


 俺とダインのオッサンが同時に飛び掛かると――。

 パレットさんの身体を覆う黒い大蛇がその尾を揺らし、まるで小バエをあしらうかのように、三日月を描いて振り払った。


『ぐお!?』


 小さな人形であるオッサンは遠方へ弾き飛ばされてしまう。

 ――が、俺は床に足を突き立て、腰を落として大蛇の尾を正面から受け止めた。


「ぐぎ――――ッ!!」


 ――負けてたまるか!


 暴れる大蛇を受け止めるかのごとく。

 俺は壁に叩きつけられながらも、全身を使ってその黒い尾を掴み取る。


 ――冷たい。けど触れる!


 口から血を流しながらも俺は確信する。


 その尾はまるでドライアイスのように。

 凍傷で腕がもげるんじゃないかと思わせる程、煙に触れた俺の胸元から指先にかけてたちまち体温を奪ってゆく。煙のクセに冷たいのだ、これは。

 同時に心の内まで凍てつくように、意識がぼんやりと薄れてゆく。


 けど触れる。実体がある。

 なら――こうして綱引きのように引っ張れば、パレットさんの身体から引き剝がせるかもしれない。

 

「――ぎ――ぁ――」

「パレットさん! 目を覚ましてくれ!」


 恐らくパレットさんは操られている。この黒い大蛇に。

 俺は、かろうじて意識を保ちながらその尾を引っ張り続ける。

 暴れる大蛇に身体を滅多打ちにされながらも、力は決して緩めない。


「親が子供を傷つけるなんて――あっちゃいけない事なんだよ!」


 息の詰まる程の寒さと痛みに負けないよう、俺は声を張り上げた。


 ――負けたくない。


 パレットさんがオッサンの娘さんについて占っていた時。

 どういう訳か、突如聞こえ出した謎の声。

 同時に噴出した黒い煙のようなものが大蛇に姿を変えて、その身体を乗っ取ってしまった。


 そして乗っ取られたパレットさんは、孫であるクリムちゃんの小さな首筋を掴み上げ、絞め殺そうとしている。

 クリムちゃんの表情から徐々に色が失われ――危険な状態に。


 あの黒い煙が、どういう原理で発生したのかは分からない。

 解決策も分からない。

 俺のなけなしの知識と頭脳では、考えても答えに辿り着けないかもしれない。


 けれど――ひとつだけ、確かなものがある。


()()()――()()()



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