ワークス編4「迷宮の悪魔」
感じるのはこいつは簡単にやれるとわかる。
が、それとは別にこいつは殺してはいけない気がする。
なんとも言えない感覚がこの場を支配していた。
迷宮の贄 Lv1
HP 1/1
MP 1/1
SP 1/1
ATK 1
DEF 1
INT 1
MND 1
AGI 1
DEX 1
CRI 1
LUK 1
ORI 1
「ホーリー!」
「おい、まって…」
アナスタシアが聖魔法を放ち、目の前のアンデッドモンスターを討滅した。
その時からだろうか。
周りの空気が明らかに重く感じた。
倒したモンスターの近くから魔法陣が出現し、そこら新たなモンスターが姿を顕現させる。
迷宮の悪魔 Lv80
ステータス Unknown
迷宮の悪魔!?こいつ※ラビリンスモンスターか!?
※ラビリンスモンスター…迷名称の頭に迷宮の…と名のつくモンスターを示す。強力なモンスターが多く、倒すと強力な武具、アイテム等が手に入るが討伐難易度がかなり高いモンスター郡である。
「気をつけろ!こいつラビリンスモンスターだ!」
「グォォォォォォッ!!」
悪魔は雄叫びを上げた。
それは悪魔の降臨を見せつけるような声であった。
「ダークアームド!」
俺はそう唱えると、漆黒の闇は体全体を纏い、力が湧き出るような感じがある。
溢れ出る闇は武器をも纏う。
「ダークランス!ダークブレイド!」
「ホーリーウェーブ!」
「盗賊の極意!無影斬!」
「エンハンス!バーストランス!」
「フルバーストバレット!」
全員の全身全霊の攻撃を放つ。
集中砲火を受けてもなお、迷宮の悪魔は立っていた。
不敵な笑みを浮かべながら。
「グォォォォォォッ!」
ダメージを受けた後の膠着はほぼなく、俺へと闇魔法を放ってきた。
「クソ‼ダークスフィア!」
回避したあと、闇魔法で応戦する。
「援護するよ!ほらよ!」
アイナは何かを素早く投擲し、敵へと命中させる。
すると、動きが鈍くなっていた。
「どうだい?鈍化アイテムの味は?」
デバフアイテムを直撃させたらしい。
アルケミストシーフってのはすげぇらしいな。




