交渉していけ
こりゃあ…更新したかのように見える
「じゃあこれはどう?」
「これは?」
「これは『奇妙な三角錐』。アイテムなんだけど、攻撃を未来へと飛ばすアイテム。」
「…?」
悪魔の商人、これには困惑。
鑑定してもそう書いてあるからである。
「遅延とかではなく?」
「まぁ、なかなかのレアイテムだよ。遅延ダメージとかってその時はダメージは受けないけど、その数十秒後にその時受けなかったダメージがあとからやってくると言うものだよね?だけど、これの本来は攻撃を未来へと飛ばすこと。」
「何が起きるんです?」
「要は防げるんだよ、これって。攻撃タイミングがズレるからね。その時受けなかった攻撃を任意のタイミングで受けることが出来るの。ダメージ遅延は確定でダメージを受ける。けれど、これは防いだり、無効化出来る。更にはベクトルを相手へと向かせるように調整すればダメージを取ることも出来る。」
「でも、難しいんでしょう?」
「そう、難しい。飛ばせる攻撃に制限があったり、そもそも両手に武器を持つ人には使い勝手が悪い。けれど、タイミング次第では相手の攻撃を無効化するわけでは無いので、無効化対策には強いとも言えるアイテム。」
「うーん…考えても?」
交渉は始まったばかりである。