迷宮の侵略者②
また遅れたぜ、すまないな。
「どいつもこいつも俺ばっかり攻撃してよぉ!!舐めんじゃねぇ!」
フィアーズは激昂し、近くにいたモンスターは素手で叩き殺した。
イベントエネミーの第二形態だろうな。
こりゃあまずいな、先手を俺に決められた死ぬな。
ダミーするか、いや新しいの使うか。
「※ソウルイミテーション!」
※ソウルイミテーション…HPの20%を消費し、魂の分体を作り出し、同じ性格、装備、HPを除くステータスの自分の偽りの魂を生み出す。HPが0にならない限り分体は残る。一日に1回まで使用可能であり、ジョブ専用スキル。
生まれるは己と同じ姿をした偽物。
だが、偽物は幻影ではなく実体であり戦うことが可能な分体。
「なんだコイツは!?」
「行くぞ!」
「おう!」
相手は驚愕するが、防御姿勢になる。
そして、俺達はクイックスラッシュで先制する。
「どうせ、幻影だろ!?洒落くせぇ!」
相手は風魔法のゲイルバーンで迎撃する。
が、俺達は回避する。
その後にパワースラッシュで二人で斬りかかる。
「片方を避ければ!」
そう言って俺の攻撃は回避し、分体の方は腕でガードしようとする。
が、パワースラッシュをキャンセルし、ファイアランスで攻撃する。
相手はファイアランスに直撃する。
想像もつかないために。
「なんだ!?幻影とかダミー系スキルじゃねーのかよ!?」
「千影斬!」
「エンドバーストランス!」
「ミリオンショット!」
全員の全力の攻撃を叩き込まれ、相手は光の粒子となり、消えていったのだ。
「クソがぁぁぁぉ!!なんだよぉぉぉぉ!!」
敵を討伐したのであった。