クレイジービッグ
勢いで投稿です。
「いやーきつい。人の皮なんて普通に売ったら誤解されるな。この迷宮がなきゃ。」
「いや普通にやべぇよ、てかこれは何使えるんだ?」
と疑問を呈するワークス。
「人の皮は…確か錬金術辺りで使えたような気がするな。確か何かと組み合わせるとニンゲンモドキっていうアイテムが作れたはず。」
「なにそれは…効果は?」
とモーゼは恐る恐る訊く。
「使う前に髪の毛を入れると髪の毛の素材元によく似た人間ができたはず。国の要人が使うアイテムだな。」
「ちなみに効果時間は?」
「攻撃を受けるまで。攻撃を受けたら消える。ちなみに喋るからな、ニンゲンモドキ。」
「えぇ…まぁ使い道あるなら一応売るか。」
「損はない。」
その場を離れ、何回かノーフェイスと交戦したが落ちたのは人の皮とポーションだけであった。
「おっ、次のフロアに続く階段だ。」
「降りよう、どうせ大した収穫ないしな。」
「そうだな。」
裏切り者達の迷宮 B1F
「さて、進んでいこう。」
歩いてると運良く、休憩エリア(セーフティエリア)を見つけた。
「セーフティエリア!!」
とモーゼス叫んでいる。
叫ぶほどではないが、休むことにした。
「この階は何が出てくるんだろうな。」
と俺が言う。
「ノーフェイスみたいな人型じゃねーか?」
とワークスの意見だ。
「そっちのほうが楽そうでいいのだがな。」
モーゼもそれに乗る形だ。
10分ほど敵の予想の話をし、休憩を終えた。
またあるき始めると、2mを超える人の形をした敵が現れた。
「クレイジービッグか!!」
そして、顔には口はあるが目はなく、腰布だけを巻いた胴体が大きめのバランスの悪い人という印象を与える。
その敵はニヤリと口角を上げ、でっぷりと出た腹の中止あたりが薄っすらと線があるが、その線はパックリと開く。
それは口だった。




