裏切り者達の迷宮
一日遅れの投稿。
「一体どんな迷宮なんだ?」
「※異形系の迷宮らしい。」
※異形系…見ていて気分が悪くなる種類のモンスター。例えばグロテスクだったり、人の形をした何かだったりする。
ちなみに異形系は強さがかなりバラつきがあることも有名。
「なるほど、取り敢えず行ってみるか。」
「有馬、よく即決できるな。異形系はなかなかだぞ?」
「知ってるよ、でもワークスは初めてじゃないんだろ?慣れてるならいいだろ。」
「別に慣れてるといえるほどではないけどな。」
「取り敢えず行こうぜ。」
「あぁ。」
若干嫌そうな顔でワークスは答えていた。
裏切り者達の迷宮 1F
異形系の迷宮は他の迷宮とは一線を画すほどの不気味さを誇る。
その理由は、モンスターだけにあらず。
進路にある壁とかに目のない人の顔が埋まっているのだ。
しかも、偶に喋るのだ。
何を言っているのかわからないことを。
更には柱とかにも顔が埋まってたり、床には血溜まりが頻繁にあったり、肉が付いたな骨が落ちてたりと割ととんでもない迷宮だ。
しかし、迷宮のオブジェとしてあるものだ思われるというのが有力で、迷宮は死体や肉片とかを残さない。
しかも、顔だけ埋まってるのもおかしいので、ステージとしてのオブジェなのだ。
「いやーいつ来てもきついな異形系は。」
とモーゼは言う。
「まぁ、気張っていこう。お、歩いてるとさっそくだな、ノーフェイスだぞ!」
目の前にいたのは顔がなく、髪もなく、首が有り得ない方向に曲がっている人の形をしたモンスター。
原型は一般の成人男性くらいの身長に体格。
手にはナイフがあり、見えてないはずにこちらを捉えていた。
その証拠にナイフを構え、突撃してくる。
「はっ!」
ワークスは相手の攻撃をいなし、そのまま切り上げパワースラッシュ→クイックスラッシュのコンボを食らわせる。
「いぎぃ!!」
「口がないのにどうやって鳴いているんだ?ダブルウィンド!」
とモーゼが風魔法を詠唱し、相手を2つの風の塊を放ち、相手を吹き飛ばした。
「はぁっ!」
そこに追撃を俺がしかけ、相手を倒した。
「ノーフェイスって火力はないけど、割と固いよな。」
「それな。」
素材をドロップする。
「素材か、あーこれか。」
人の皮を3つドロップした。
「いらねぇ、てか人の皮ってなんだよ?」
「人の皮だろ?」
異形系はこういうのが嫌われる原因であり、素材がグロいのもある。