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昏き迷宮の探索者  作者: Nexus
昏き迷宮の始まり
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ベテラン冒険者

コボルトジェネラルに攻撃を受ける距離近くまで寄られて、かなり不味い状況である。


考える時間があまりないので選択肢は2つ。


○時間を稼いで応援を待つ。


○誰かを犠牲になってもらう。


どっちを取ってもリスクが高いのは変わらない。

なのでガイターその話を提案した。

どちらの選択肢を取るのかを。


「そうか…なら時間を稼ぐぞ!俺達を助けに来てくれたことを考えれば一人犠牲にして多くの仲間を助けるのがいいのかもしれねぇ!けど、俺にできねぇ!!だから皆で粘ろうぜ!」


タイガーそう言うと獣人メンバーは頷き、俺達もそれに賛同した。


「じゃあ、俺が展開させて貰うぞ!※ダミー!」


そう言うと、俺と同じ姿の俺が現れる。

先程覚えたばかりのスキルだ。


※ダミー…探索者シーカーのジョブスキル。

消費SPは10。クールタイム有りで120秒。

HP1で自分と同じ姿かつHPを除くステータスをしたコピー人間を出す。

意志はなく、攻撃は出来ないのでひたすら敵から逃げ回る。

対人だとそんなに効果はないが、モンスターは何故か目が離せなくなり、本体よりコピー人間を追い回す。

ダメージを受けると消える。


コボルトジェネラルはコピー人間に視線が向き、攻撃を始める。

晒した隙を見逃さずに全員で総攻撃を開始した。


「ファイア!」


「ファイア!ファイアストーム!」


「パワースラッシュ!」


と俺達が攻撃すると、獣人メンバー達も同時攻撃を仕掛けていた。


「「「獣の舞!!」」」


「「「獣の牙!!」」」


「獣王の崩撃!!」


一斉同時攻撃を放つと、コボルトジェネラルは悲鳴を上げ、体制を崩し一時的に動けなくなった。


「※体勢崩れだ!更に攻撃を仕掛けるぞ!」


※体勢崩れ…体勢値が存在するモンスターが一定数の攻撃又は一定値のダメージを受けると、一定時間動けなくなり、隙を晒すこと。

全てのモンスターがあるわけではないが、人型系のモンスターは割とある。


先程の攻撃をまた相手に与えると、もう一回体勢崩れが起きたのだ。


「チャンスだ!もう一度だ!」


俺が声を張り上げると先程の攻撃を更に仕掛けた。

すると、終わった後に咆哮を上げ始めた。


「グルァァァっ!!!」


怒りの咆哮は空気を震わし、コピー人間は消える。

あまりの咆哮に俺達は耳を塞ぎ、咆哮を終わるのを待つ。

そして、コボルトジェネラルから青いオーラが漏れていた。


「気を抜くな!相手の本気モードだ!」


しかし、そう言った瞬間には俺の目の前にもういたのだ。


「あっ、嘘だろ」


相手の攻撃はもう目の前にまで来ていた。

終わったか。

そう思った瞬間、コボルトジェネラルは吹き飛んでいた。


「待たせな!精鋭級探索者エリートクラス、迅雷のレーズン!応援に来たぜ!」


「同じく殲滅のヴォーレン、助太刀に来た。」


そこには確かに精鋭級探索者エリートクラスに相応しい探索者がいた。



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