新たな仲間と
解放された俺はモーゼという仲間と一緒にワークスと合流した。
「ワークス紹介するぜ。魔法剣士のモーゼだ。」
「モーゼだ、魔法剣士に抵抗はないか?」
「剣士のワークスだ。特にないぞ。てか、俺たちで組むのはアリだぞ。近距離✕3や近距離と中距離✕2とか出来て戦略の幅が広がっていいぞ。」
「ありがてぇ。」
「本当にすまなかったな、有馬。お前が時間を稼いでその場から殆ど動いてなかったおかげか被害もなかった。今度は同じことにならんように時間稼ぎ用のアイテムも買っといたぞ。」
「しょうがねぇよあれは。」
「しかし、二人共装備がないのだろう?俺が安い武器なら買えるから買ってくぜ。そのほうが効率がいいからよ。」
「助かるぜ。」
「俺は※ギルド銀行に金と装備の予備があるから大丈夫だ。」
※ギルド銀行…ギルドで金と装備を預かってくれる場所。金は元々やっていたが、迷宮に囚われた探索者が装備を失ったときのために予備の武器、防具、アイテムを預けられる。
「わかった。有馬は装備を買いに行くぞ。」
「おう!」
「俺はギルドで待ってるから二人とも終わったらギルドで声をかけてくれ。」
「了解だ。」
俺とワークスはまた鍛冶屋に行き、前回と同じく武器やアイテムを揃え、すぐにギルドへと向かった。
「待たせたなモーゼ!」
「大して待ってない。行こうか。」
装備をロストした探索者特有の格好ではなくなり、見た目は剣士っぽい魔法剣士がそこにいた。
「あぁ!」
「モーゼ、どこへ行くんだ?」
とワークスは疑問の声を上げる。
「あぁ、新しい迷宮「輝きを失った者達の迷宮」へ行こうと思っている。」
「何か亡者系の気がするな。」
「いや、調べたところによると亜人系らしい。」
「亜人系か、なら問題はないな。」
有馬達は「輝きを失った者達の迷宮」へと向かう。




