大規模探索:第二波⑦
更新の時が来た。
昏き地下洞窟 B20F
難なく次のフロアへ突入する。
しかし、ここでレヴァンが警告する。
「ここからは敵の難易度が一気に跳ね上がります。勝てるかもしれませんが、油断はしないでください。」
「承知しました。」
とソーメイが答えた。
他のメンバーも頷き、先へと進んでいく。
「気をつけて下さい!数秒後に接敵します!」
ソーメイはここで違和感を覚えた。
なぜ、余裕がない接敵なのか。
偵察者系の3次職にもなれば敵の探知ももっと余裕があるはずだと。
なのに、何故?
目の前に現れたのは二匹のゴブリンジェネラル。
そこまで苦戦する相手ではないが、先程の言葉が気になるため油断せずに行く。
「俺が切り込むぜ!」
いつも通りアヴァランチが先制攻撃仕掛ける。
ゴブリンジェネラルは何と二匹でアヴァランチの攻撃を受けたのだ。
一匹では受け切れないことを察して、二匹が盾を二枚重ねでガードする。
すると、攻撃は完全には止まらないが減衰する形になり、二匹共吹き飛ばされるだけで済んだのだ。
「なんだこいつら?」
「20Fを超えるとこのように連携をしてきます。早めに警告せずにすみません。この規模なら見てもらうほうがわかりやすいと思ったので。」
「なるほどなぁ、勝てなくはないがダリィな。まぁ、潰すがよぉ!スパイラルトルネード!」
「私も参加するんよ。紅波二連撃!」
竜巻と紅い斬撃がゴブリンジェネラル達を一瞬で瞬殺した。