外伝:アヴァランチの日常
箸休め回
オラァン!
あ~腹減った。
腹の音が鳴り、目が覚めると顔を洗い支度を始める。
最近、一週間ぐらい迷宮に潜っていたため身体が酷く疲労を感じていた。
宿から出ると探索者ギルドへ顔を出す。
「アヴァランチさん、本日はどのような用件ですか?」
「イスカ、オメェ今日も笑顔で元気だな。」
「はい!私の取り柄の一つですから!」
受付嬢のイスカは元気溌剌とした女だ。
こいつを見てると意外にも力が湧いてくる。
「今日は、適当なクエスト依頼を見繕ってくれ。」
「でしたら、街道で湧いてるメタルゴーレムの討伐なんてどうでしょうか?」
「それでいいわ、すぐに終わらせてくる。」
「かしこまりました!受注しますね!」
ギルドでクエストを受注すると、場所を改めて教えてもらい、現場へと急行する。
街道まで来ると、メタルゴーレムが20体ほどいた。
「あ〜多いな。でも、俺からしたら余裕だ。アークスラスト!」
俺は大剣を一太刀すると、メタルゴーレム達は崩れ去っていく。
「終わりと、報告してくるか。」
報告して、依頼金を貰っていくと俺はまた宿へと戻り、ベッドへ寝っ転がり深く意識を沈ませていった。
目標のない俺はこんなのを繰り返している。