外伝:ガーゼン一人飯 5食目
AC6やりながら筆を進めるのって難しいよ
筆休め回だよ、あとガーゼンの駆け出し探索者の頃だよ。
俺は駆け出しの探索者ガーゼン。
飯屋を求めて彷徨っているが、どこもかしもすぐに食べられる場所は時間待ち(3時間は当然)になってるので、ありとあらゆる場所を探しても見つからず。そろそろお腹がヤヴァイ。
え?高い飯屋は空いてるんじゃねぇのかって?ねぇよ金が!!
そんな意味不明な精神異常を起こしながら歩いていると、いつまにか匂いに釣られて飯屋に見えない家の前に立っていた。
「あっ…飯屋じゃねぇやん。つらたん…」
そんなことをぼやいて立ち去ろうとすると家の中からゴツいおっさんが出てきた。
「おっ?お前客か?」
「え…ここって飯屋なんですか?」
「おうよ!」
「看板とか…そういうのがないのですが…」
「…!?マジだ!忘れてたぜ!HAHAHA!とりあえず、中に入れ!」
「え…はい。」
俺はおっさんに無理やり引き込まていく。
中は家庭用のリビング空間が広がっている。
つまり、一般家庭の食卓がある。
飯屋か?ほんとうに?
「すまんな、レストランとか飯屋っぽくしてねぇんだ。とりあえず座れよ!」
「はい。」
座って、机の上に置いてあるメニューを開くとパンとカレーとスープというメニューしかなかった。
「メニューこれだけか!?」
「あぁ!」
「じゃあ…これで頼む。」
もうお腹がすいてどうにかなりそうだったのでカレーとパンとスープという料理を頼み、俺はしばらく待った。
10分くらいすると、すぐに料理が来たのだ。
作り置きかな?
「はいよ、お上がりよ!」
「いただきます。」
俺はカレーを一口する。
すると口の中にピリッと辛味が伝わり、次の瞬間旨味が口の中へと広がっていく。
「うめぇ!」
「だろ!もっとくえ!」
俺は一心不乱に飯を食う。
お腹がすいてただけじゃない。
本当に美味いのだ。
スープもパンもカレーも。
その日はこんなにも美味いものが食べれるとは思ってなかった。
しかも、安くたくさん食べれる。
俺はこの料理を忘れることはないだろう。




