大規模探索④
こ、更新っす
ニルヴァーナ達はサクサクと迷宮を進んでいく。
連携が良くなったのもあるが、元々の能力の高さや事前準備で出来うる限りのパーティーで挑んでいることが起因している。
昏き地下洞窟 B10F
「普通ならここでボスのフロアになるが…」
「違うみたいだな。集まった情報によるとB25Fは最低あるらしいな。」
「なるほど、長期探索になるわけだ。しかも、最低が25と考えるとまだまだありそうだな。」
シャドウとニルヴァーナは話すことに余裕があるため歩きながらモンスター達を徹底的に潰していく。
「へぇ?それは興味深いねぇ、アタイも騒ぐねぇ。」
「リーネストは楽しいのか?」
「あぁ、強いやつと戦えるのは楽しい。モンスターだろうが人間だろうが関係ないね。勝てば強くなれるし、高みへと行ける。どこまで行けるかアタイは試したい。」
向上心が強いんだとニルヴァーナは感じた。
彼女の精神性は戦うことと向上心がメインの原動力なのだろう。
探索者にいなくはないが、彼女はギラついた闘争心が隠せてはおらず、獰猛な猛獣のような笑みをしている。
「そうか、なら今回の探索は君にとっては退屈にはならずに済むと思うよ。何せ高いハードルだからね。」
「当たり前だ。大迷宮は簡単に出来ないから大迷宮なんだ。できたら今頃、それに基づいた英雄で来てるはずだよ。アタイは英雄なんかより強者に出会いたいねぇ。」