外伝:レイアの迷宮管理日誌
挟みますよ。
探索者ギルドと迷宮の主が手を組んだ。
我にとって忘れられない最近の記憶。
もちろん、我も本来は迷宮の主部屋にいたのだが、それとは別に迷宮管理部屋なるものを作った。
迷宮の主と同等の格を与えたモンスターがボス部屋で待機している。
我が迷宮で得られるのは経験値というよりはエネルギー的なのを得られるので強くなれるし、格が上がったりと良いことが多いのだ。
もちろん、負けてばかりだと悪いこともあるが管理をしていると良いことばかりではいられないのだだ。
「う~ん、良いことばかりではないのう。難易度を上げてクリアさせなようにするか?でも浅いフロアでモンスターを狩られまくるのもあんまり良くないのじゃよなぁ…安全行動ばかり取られたくないし…どうしたもんかのぅ…」
すると、狂気の機械が収支報告に
来たのだ。
「レイアさまー!こちらが報告書です!」
こやつは人間の目の前ではカタコトだが、実は普通に喋れるのじゃ。
「ふむ…黒字じゃが、懸念点もあるのぅ。」
「そうなんですよ、黒字率が11%なんです。高くはないので、どうすればいいんですかね?」
「うむ…やはり、罠を貼って死亡率を上げるのかのぅ?羞恥系のトラップでもいいのじゃがな。」
「それだと、女性探索者来なくなるんですね〜」
「それはいやじゃの〜」
迷宮の管理は楽じゃない。