最深部③
本編の更新だよ☆
相手は完全に怯み、そこに自分達の連撃を与えた。
すると、※パーフェクトダウンになり相手はろくに身動きが出来なくなっていた。
※パーフェクトダウン…通称PDと言われ、この状態になると10秒は動けなくなる状態である。
ダメージ蓄積値、怯んでからのダウン攻撃の蓄積値等の色々あるが、簡単に言えば怯み瞬間に高火力、大量の連撃を入れると、この状態になる。
基本はダウン、吹き飛ばし、怯み等をほぼしないボスに設定されている。
「全員、更に総攻撃だ!」
少なくなっていたSP、MPをアイテムで回復したあと全員で持てる最大火力を叩き込んだ。
PDが終わる頃に魂の罪過のHPを確認する。
魂の罪過
HP 10252/38888
HPは1/3を切っている。
これなら、いけると思ったが思い出したのだ。
この状態からまだ形態変化が残っていたことを。
「ふむ…なら魅せてやろう…命の輝きを!」
辺りに赤く煌めく光の粒子が溢れる。
その光景は幻想的で目を奪われるものだったが、どこか禍々しさを孕んだ雰囲気でもある。
鎧は砂のように崩れ、現れるのは鮮血のような赤に染まる人の形をしたなにかであった。
original sin of soul
HP 10217/38888
名前も変わっており、ここからは命を賭けた本気である。
この状態は、1秒間にHPが5減ると敵は長期戦を捨て、超短期血戦へと移行する。
これが最後だ。
もし、ミスをすれば即終了。
いや、先程からそうだがこの形態の時は完全にあとには引けない。
つまり、保険は使えないのだ。
俺は…やるしかないのだ、ゲーム時代の感覚を思い出せ。
覚悟を改めて決め、最後への戦いへと挑むのであった。