空白の部屋
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明暗を分かつ賢者の地下洞窟 B9F
ここはフロアは何もなかった。
いや、何もないというのが今回のここのフロア。
正直、初見では意味がわからんだろう。
このフロアは真っ白な世界で見た感じはどこまでも白い世界が続いている。
「ここは空白のフロア。結論から言うと何もない。それがこのフロアのギミック。」
「えーと…なにすればいいの?」
「そうだな…無を獲得するしかない。」
「…?どういう意味?」
「簡単に言えば、無を生成して獲得するんだよな。」
「有馬、どういう意味?」
アナスタシアはこいつイカレているのか?といわんばかりの顔でみている。
「それ以上意味はない。この世界には無いのも有るんだよ。そこにはなくてもあるのさ。0という数字があるように。」
「それはわかったけど、どうやって獲得するの?」
「それは…感覚としか…」
攻略方法は人によるらしいからね。全員できないと次のフロア行けないらしいしね。
「ちなみに俺は終わってる。」
「なんで?」
「裏技で最初から召喚獣またはそれに該当する召喚しておけば短縮できるんだよね。」
現に俺には次のフロアへとの階段が見えてるしな。
「私達もその裏技なんでやってくれなかったの?」
「いや、お一人様しかできない裏技だしな。」
「どうすればいいの?」
「うーん…人によるからなんとも言えないけど、心をからっぽにして脱力するとできるらしいよ。」




