探索者:新人級探索者(ニュービー)②
更新分ではないから飛ばしてもええで
31Pの探索者達の続きはなしです。
慟哭と悔恨の迷宮 B3F
彼らはあれから更に成長し、1次職へ遂げていた。
「ここはそこそこ難しいな!」
そう発言したのは剣術士になったハルト。
「難易度は前のよりは上がってると聞いたしな。」
タンカーロードのドーガ。
「まぁいいじゃん、慎重に行けば。」
気楽に言うのはハイシーフのフーシ。
「私は無理しなければ平気だと思う。」
とハイウィザードのアナ。
「とりあえず、まだまだ俺達は先へと目指すぜ!」
とハルトが言った矢先に倒れている探索者がいた。
「あそこに倒れている探索者が!?」
「落ち着け、ハルト。確認するぞ。」
ドーガがそう言い、倒れている探索者に近寄る。
「アンタ、大丈夫か?」
「…気をつけて、この先に強いモンスターがいる。」
そう言って女性探索者は気を失う。
「なんだ、この先に何がいるんだというんだ?」
「かなりの強敵なんだろう、気をつけていくぞ。」
ハルト一行は倒れている女性探索者を壁へ寄りかからせて、回復を行ってから先へと向かう。
すると、現れるのはブラックミノタウルスであった。
ブラックミノタウルス Lv20
HP 500/500
MP 0
SP 50/50
ATK 286
DEF 192
INT 10
MND 89
AGI 100
DEX 20
CRI 10
LUK 20
ORI 30
「こいつはやばいな…が、俺たちでやるしかない!みんな行くぞ!スターブレイド!」
ハルトの剣は輝きを放ち、ブラックミノタウルスへと斬りかかる。
「グモモォォォッ!」
咆哮をした後、攻撃を防ぐ。
しかし、そのあとガード崩される。
その理由は次に聞こえた声のせいだ。
「ヘビーバッシュ!」
ドーガの重盾による重撃である。
パワーがあるブラックミノタウルスでも攻撃を防いだ後に食らったせいか体勢を崩し、スタン状態になる。
「スピードアサルト!」
フーシによる高速の踏み込みから短剣による連続攻撃がヒットする。
「ファイアスプレッド!」
アナによる炎魔法のショットガンが放たれ、当たるとブラックミノタウルスはスタンから一時的なダウン状態になり数秒間動けなくなる。
「全員で更に攻勢を仕掛ける!」
全員で一斉攻撃を仕掛けていく。
すると、ブラックミノタウルスの体力はあと少しになる。
「削りきれるぞ!」
そういった瞬間、ブラックミノタウルスは立ち上がり、ハルトへと殺意を込めた一撃を放つ。
咄嗟の攻撃のため回避又はガードすることができないのだ。
「嘘だろ… 」
死を覚悟をしたハルトだが、次の瞬間ドーガが間に入っている。
「カバーガード!」
攻撃を防ぎ、ドーガを吹き飛ばされる。
が、ハルトは即死を免れあと少しのHPの相手にトドメを刺しに行く。
「ハイスラッシュ!」
それを決めると、敵は消滅していく。
ドロップしたのは4人分のブラックミノタウルスの斧であった。
戦いが終わったあと、先程倒れていた女性探索者のところへ向かう。
「敵を倒してきたぜ!大丈夫か!」
「へぇ、倒したんだ。やるね、アンタ。」
倒れていた女性探索者は気を取り戻していた。
「へへっ!仲間のおかげだぜ!」
「そうかい、じゃああんたらの仲間にさせてくれないか?一人のままじゃ死にかねないしね。」
「おう、いいぜ!俺はハルト!」
「私はクラテル、※追撃士だよ。」
※追撃士…1次職で通常時の攻撃は多くの職から見ると弱い分類に入る。がしかし、誰かの攻撃に便乗したり、誰かの攻撃が終わったあとに敵に攻撃をすると、攻撃が得意職より遥かに高いダメージを出してくれる特殊な職。パーティにいると、かなりダメを出してくれるが、一人だとなかなか活躍できない。
「聞いたことないけど、よろしくな!」
こうして新たな仲間を加えてレオン一行は迷宮探索を続けるのであった。