灰の騎士(アッシュナイト)
遅くなったな!更新だ。
各自のやることを終えて、次のフロアへと向かう。
明暗を分かつ賢者の地下洞窟 B8F
次のフロアはシンプルに決闘のためにフィールドといった感じの何もない四角いフィールド。
しかし、中央に騎士が佇んでいる。
その佇まいは歴戦の騎士をだと思わせる迫力がある。
騎士の鎧の色は白というより灰色。
灰は炎によって燃やされることのない物質。
そう、その騎士は灰の騎士といった感じだ。
「フィールドに足を入れなければ戦闘にはならないから安心してくれ。そして、今回は今までみたいな戦術はない。灰の騎士は正直な話、ものすごく強い。何より特殊なギミックが存在するんだ。」
「特殊なギミック?」
「そう、それはこのフロアでは攻撃魔法は炎魔法しか使えない。」
「なるほど、制限はあるけど戦えなくはないってことか。」
「その認識は改めろ。こいつには炎魔法は一切効かない。灰の騎士だぞ?灰は燃えないんだ。効くわけがない。」
「えー…とつまり、炎魔法は使えるのに効かないってかなり性格悪いギミックだな?」
「そうだ。だが、これは別に魔法が効かないってことではない。」
「有馬、どういうことだ?炎魔法しか使えないのに、炎魔法は効かないんじゃ魔法は支援か回復しか意味ないんじゃないか??」
「それは違う。このフロアはお前が輝くんだよ。」
「それは…いったいどういうことだ?」
「お前の闇炎系魔法は炎魔法の分類にも入っており、炎も闇属性も入るんだよ。例外的にな。」
「そうなのか…」
「あと、レイアもな。たしかに神焔系魔法で使えるぞ。神属性と炎属性でダメージが入る。」
「神属性とはなんだ?」
「簡単に言うと属性の相性を無視して攻撃できる魔法。神属性は神属性じゃないと勝てない。今はそんな話はおいといて、今回はレイアとワークスとアナスタシアが攻略のメインになる。」
「私も?攻撃魔法じゃないの?」
「ラビリンスマスターの基本の魔法は攻撃魔法に分類する魔法は実はない。あれは支援魔法の分類だからな。俺は攻撃魔法だと思ってるが、攻撃魔法の分類じゃない。だから、かなり重要だぞ。」
「そ、そうなんだ。」
「俺は囮になる。だから、ほかのメンバーは俺が隙を作ったりするからその隙をついて攻撃してくれ。灰の騎士はかなり手強い。俺は動きを頭に入れてるから回避できるが、皆は初見だから攻撃しつつ回避を出来るように攻撃してくれ。慣れてきたら攻撃を増やしてくれ。準備はいいか?」
全員は頷き、そして灰の騎士へとの戦闘へと突入するのであった。




