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昏き迷宮の探索者  作者: Nexus
昏き地下洞窟
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屋台エリア②

夏だねぇ


遅れてすまん

鼻腔をくすぐるのは色々な食べ物の匂い。

夜の夏の神社の歩いていくと人々とすれ違うのだ。

…人々?神らしいので神々??

まぁなんでもいいが、昔子供の頃に友達たちと一緒にりんご飴や型抜き(カタヌキ)をやって楽しんでいた。

その記憶が蘇ってくる。

この気持ちは屋台や夏の匂いを感じさせるからである。


夏祭り

心が騒ぐ

夏の


うん、我ながらクソみたいな俳句ができたな。

色々な屋台を見回っていると、ゲームのときとは違う空気感が味わえていいものだ。

俺は迷宮を攻略中だが、今だけはこの気持ちを忘れたくないと感じた。

この空間は夢なのか現実なのかわからなくなる。

先程からやりたかった射的をすることにした。

もちろん、遊ぶためだけじゃない。 

射的で手に入るアイテムがそこそこ便利なのだ。 


「おっちゃん、いくら?」


「500だよ。」


「あいよ。」


お金を渡し、俺は射的用の銃と弾を貰い目当てのアイテムを狙う。 

こうやって射的をやるのは久しぶりだ。

射的用の弾のコルク?を銃の先端へつめ、撃つ。 

狙ったくまのぬいぐるみに当てるが、簡単には取れない。

バグで取る方法もないし、裏技もない。

こればかりはうまく狙う他ない。

何度も撃っては試してみるが、なかなか落とせない。

射的ってマジで簡単じゃないんだよな。

当てるだけなら簡単なのにな。 

貰った弾が底を尽き、がっくりとうなだれる。

が、おっちゃんがくまのぬいぐるみを俺に渡してくれた。


「ほらよ、これが欲しかったんだろ??」


「え、あぁはい。ありがとうございます。なんでくれるんですか?」


「彼女へのプレゼントだろ?わかるよ、俺も昔はよくやったからなぁ〜」


いや、そういう理由ではないが貰えるなら貰おう。


「そうなんですね、ありがとうございます!」


「いいってことよ。」


屋台は楽しい。

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