外伝:ガーゼン一人飯
きょうの更新分ではないのでノーカウントです。
あと、時間軸は主人公たちと出会うまえの話です。
何故こんなに今回文字数が多いかというと、宿題やる前に掃除したくなって、結局掃除で二時間くらいやって、宿題又はやらなきゃいけないことは5分くらいしかやらないというあれです。
あ~今日は連れはなしで夕飯を吟味している。
しかし、夕飯ってのは毎日同じもんだと飽きちまう。
だからこそ、同じ飯屋の別のメニューでも構わないが俺は今日は飯屋の新規開拓をする。
何せそのほうが楽しいし、ワクワクする。
歩いていると、不思議な香りが鼻を刺激する。
これは…なんだ??辛味がある料理だと思うが初めて嗅ぐ匂いだ。
その店へと誘蛾灯に釣られる蛾の如くその店に入る。
その店は客は少なく、建物もお世辞でも綺麗な内装とは言えなかった。
が、古い料理店のような味のあるアンティークさがあって俺は好きだ。
しかも、客層も子供とかはおらず、そこそこ出来る探索者が一人で静かに食べている。
こういう店は基本当たりだ。
俺は席に座り、メニューを開く。
すると、コトンという音に気づき横を見ると若い女性がおり、「ごゆっくりどうぞ」と言われてた。
探索者の俺でも気付かない接近とは…すごいな。
改めて、メニューに視線を落とす。
さっきの鼻腔を刺激した美味そうな匂いの料理をメニュー名で当てるしかない。
訊けばよくね??という方もいるかも知れないが、俺はそんなことはしない。
そういうのも楽しんでこそ一人飯だ。
連れがいるならそうするかもしれないが、一人なら時間もゆっくりかけられるのでやはり一人飯は最高である。
どれどれどの料理かな…
料理屋「銀狼の隠れ家」
料理のメニュー一覧(主にメイン料理)
·ブラスター飯
·ワイバーンの煮込み鍋
·トゥルっとつるつる甘辛麺
·イェイバードの唐揚げ定食
·カレーピラフ
·✝ディヴァインクロス✝
·温野菜と胡椒の出会いのカノン&ネバーランド
·店長自慢のオススメセット
·人生を変える醤油海苔焼き飯&マシマシな麺
·香ばしい辛味が香るインスタントカップ飯
·そうめん
·未知のソースのもんじゃ焼き
·創生の涙
うん、このメニューやばいのが多いだろ。
逆になんの捻りもない料理はどういうつもりだしてんだよマジでよ。
しかし、この中でどの飯がさっき香りなんだ…?
パッと見だと香ばしい辛味が香るインスタントカップ飯だ。
てか、インスタントカップ飯を料理屋で、出していいのか?
わからねぇな…しかし、見たことのない料理も結構あるので決まらんなぁ…取り敢えず、カレーピラフってのにしよう。
美味そうだし、何よりやばくはなさそうだ。
「すいません、いいですか?」
「はい、料理は決まりましたか???」
「はい、カレーピラフで。」
「カレーピラフで、あと水をお願いします。」
カレーピラフを注文する。
料理が来るまでの間にどんな味がするか想像する。
料理を待つという行為は長いと嫌にもなるが、その分期待も高まりやすい。
そして、カレーピラフが来る。
何か嗅いできた香りではないが、これはこれであり。
そして、スプーンで掬いいざ口へ入れてみるとピリッと辛味があり、次の瞬間旨味が口の中で広がっていく。
カレーとピラフを組み合わせるとこんなにも美味いのか…
感動をしていると、机の上にまたコトッという音とともに何かが置かれた。
それはパルメザンチーズだった。
俺は槍使いだからパルメザンチーズってなんかパルチザンっぽいから好きなんだよな、関係ないけど。
てか、先からこの女性は俺が感知できないほどの隠密を発揮してるのだが、はっきり言っているかそれ?
せっかくなので、パルメザンチーズをカレーピラフの上からパラパラとかけていく。
あ~これは美味いぞ絶対。
そして、口に含んでいくとチーズの風味とカレーピラフが口の中で融合して今までにない旨味を作り出していく。
そして、またコトッという音に気付けば今度はスープがあった。
これはサービスで出してくれたみたいで、このコンソメスープを合わせて飲む。
あぁ、心が温まる旨さだ。
こんな最高なサービスがあって美味い店はなかなかない。
静かだし、客層も悪くない。
また来ようと思い、食べ終わって会計すると割引のサービス券を出してくれる。
また行くか。
その店を出て宿屋でまたあした行こうと考える俺であった。