就活(迷宮の主が)
ライブ感で物語は進みます。
事情を説明した後、レイアは納得したと言わんばかりの顔でうんうん頷いていた。
「義体…使うかのぅ!」
「ちなみに義体使うと職業とかどうなるの?」
「まぁ、人間と同じだから職業に就いて戦うしかないのぅ。しかも、義体状態は無職じゃ。」
「レベルとかは?」
「…たしか初期スタート状態じゃのう。」
マジか。自身のステータスが反映されず、初期のプレイヤー状態ってこと!?そりゃあきついわ。
でも、まぁ義体ありじゃないか?死んでもマジで死ぬわけじゃないしな。
「取り敢えず、善は急げ!取り敢えず義体作って、クラス決めて、レベリングしまっせ!」
「お、おうどうしたのじゃおぬし。何か張り切っているのは何か理由があるのじゃ??」
「いや、こういうのはできることは急ぐのが良いわけよ。まぁ、今日はもう寝るか。」
「有馬ァ!!俺も手伝うぜ!」
「助かる。じゃ、明日に向けておやすみ。レイアは職業決めておけよ。」
「かしこまりなのじゃ!」
「オメーそんな言葉どこで覚えたんだよ。」
翌日
俺達は装備を整えて、義体で活動を始めたレイアを職業神殿へ連れて行く。
「で、決めたのか?」
「よくわからんかったから勘で見てから決めるのじゃ!」
「そうか…なら取り敢えず見てもらえ!!」
結果として、就職一覧を見せてもらうと基本職から特殊職業まで全部解禁されてました。
バグやろ。まぁ、理由は察することができる。
きっと、開放の条件設定がプレイヤーのみにしかやってなかったのが原因だと思われる。
確か、NPCも同じだったしな。
ただ、全職選べる状態でもプレイヤーが変えられるようにはなってなかったな。
その名残なんやろなぁ…NPCは設定してあるから問題なかったけど、迷宮の主は特に設定してなかったからこういう現象なんだろうな。
なんだろう、プレイヤーより良い条件で始めるのはズルくないっすかね?