宴会
遅れて、すまない。
更新だ。
目が覚めると、ワークスがいた。
あぁ、クリアしてくれたのか?見てないからわからんが、そんな気がするんだよなぁ。
俺の探索者としての感がそう言っている。
「お、ワークスか。助けてくれたんだろ?ありがとな。クリアしたんだろ?」
「あぁ、今回は…戦わずにクリアしたぜ!」
ん?戦わずに?どういうこと?
まさかこいつ、交渉してクリアしたのか!?
迷宮の主との交渉なんて成功確率は極低だぞ。
確か攻略サイトに載ってる正確な数字は確か…0.0003%のはずだぞ。
そこらソシャゲのSSRより低い確率を成功させたのかこいつは!?
テイムじゃないけど、交渉用のアイテムが必要だったはず…どういうことだ?
驚愕しているとその雰囲気を察してなのか話を始める。
「お前の言ってた通り、話し合って見たらなんかうまくいったんだよ。メリットを提示してさ。そうしたら、ギルドと提携してくれるって話になってさ。」
「お、お前すげーじゃん。」
こいつマジで交渉アイテムなしでいけたのか!?
主人公なのでは?どうしたらそうなるのさ?
「いや、たまたまうまくいっただけさ。」
いやまぁ、その通りなんだろうな。
「すげぇな、よくやったな。」
「でも、今回は俺一人では出来なかったんだ。だから、他の人にも手伝って貰っていたんだ。紹介するよ。」
アナスタシア、アイナと見知らぬメンバーを紹介してもらう。
あれ、クラリアおるやん。
と紹介が終わり、俺もベッドから出て全員で街の中の大食堂へ行くことへなった。
大食堂「神々の戯れ」
俺、ワークス、ガーゼン、ネイン、アナスタシア、アイナ、クラリアと全員で円卓を囲い、和気あいあいとしながら食事をしている。
ガーゼンは酒をガブ飲みしている。
「しかし、本当に皆さんのおかけで助かりました。」
「本当に助かったぜ、みんな!ありがとう!」
ワークスなんかマジで主人公みたいになってきたな。
少年雑誌の主人公のような言動に近いような…まぁええか。
「私はクラリアを助けるために手伝っただけですので、お構いなく。」
「アナスタシア、私は貴女のそういうツンデレみたいな態度は良くないと思う。」
「クラリア、貴女には言いたいことがあります。何故、勝手に囮なんてやったのですか。今回は助かったから良いものを、もし一生囚われたらどうするつもりなんですか?」
「大丈夫だよ。アナスタシアは私を助けてくれる、それはわかってたから問題ない。」
「貴女って人は…」
と二人は言い合いのようなやりとりをしている。
ただ、これはおそらくはいつも似たようなやりとりしているんだろう。
「おー、お主ら!我も混ぜろ!」
「お、迷宮の主も来てるじゃん!」
はっ?なんだって?