【10000PV記念】有馬大成という人間(番外編
10000PVいきました!
皆様、読んで頂きありがとうございます!
昏き迷宮の探索者は面白い。
迷宮はランダム生成のインスタントダンジョンだ。
このゲームが面白くて俺は大学を休んでプレイしている。
今まで、ゲームが好きで休んでまでしたことはない。
しかし、このゲームはそれくらい面白いのだ。
一日中没頭するくらいなのは初めての感覚で友達にも最近は心配されている。
「ただ、4大迷宮はインスタントじゃないんだよな。まぁ、インスタントじゃなくてもクッソ難しいから問題ないけど。」
それこそ4大迷宮はインスタントだったらクリアが困難と言っても差し支えないレベルだろう。
あぁ、こんなにもゲームは面白いのに現実はつまらない。
俺も大学を卒業したら、社会人になって営業やらなんやらやらないとイケないのだろうか。
それとも、クリエイターにでもなるか?
なれるか?得意なこともないのに。
鬱ではないけど、鬱になりそうだ。
友達と遊ぶのは楽しいが、昏き迷宮の探索者ほどじゃあない。
「あぁ、昏き迷宮の探索者の中へ行きたいぜ。」
そう呟いてしまうほどこのゲームの魅力に魅せられている。
しょうがないだろ、こんなにも面白くて目が離せないほどの冒険があるんだから。
そんなことを考えていると、スマホから通知が鳴る。
確認すると、知らない人からの電話である。
番号を見ると見たことのない電話番号である。
よく市街局番とかケータイ用の電話番号や3桁の警察や時報とかそういう電話番号なら見たらわかる。
が、この電話番号なんだ。
20桁以上全てが0の番号だ。
怪しいなんてレベルじゃない。
意味不明だ、これは。
しかし、面白半分でその電話に出た。
「もしもし。」
「良かった、繋がった。」
「はっ?」
次の瞬間、俺は目が覚める。
近くにはワークスがいる。
「おい、有馬どうした?なんかあったか?凄い汗だぞ。」
「あぁ、なんでもない。」
思い出した。
あの電話に出たら俺はこの世界にいたんだ。
これは俺の願いが叶ったのかもしれない。
わからないが、俺の願いに神様がかなえたのかもしれない。
さて、探索を続けますか。