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どうせすぐ浮上するのよ

作者: SYULI


『バイバイ。』



こんな一言でって。


そう君は言うでしょう?



でも、それ以上もう何も言いたくなかったの。


君はいつだって私に愛を囁くのに

他にも沢山誑かすから


もう、我慢するのは疲れちゃったの。




ずっと決めていたの。


君がどんどん堕ちてきて


私無しに生きられないほど下に下に堕ちてきたら。



その瞬間に私は泡になろうって。



最初はあんなに素っ気なくて

自己中心的に振り回していた君が


どんどん私に嵌っていくのが楽しかったわ


私がこんなことを考えているなんて全く知らずに

君は私を手放せなくなっていたの




ある日突然君に送った

たった一言のメッセージ。


その瞬間の君の動揺も


あらゆるSNSで送られてくる

大量のメッセージ、電話、メール。


全部読んでスクショして。


ああなんて無力な人なんだろうって!


とっても清々しい気持ちだった!


君の世界を支配してるなんてね

昔の私たちでは考えられないことよね



あんなに人前で泣く人を馬鹿にしていた君が

私の前でボロボロに泣いているのだもの


なのに私の心はそれを見て

もう何も動かなかったのよ


なんてかわいそうな人なんだろうって

あんなにも他人を眺めている感覚は初めてだった



ある意味君を手放せるんだなって

安心した自分もいた


私の中ではもう過去だったのね




悪い人ねって


知らない人は言うかもしれないわ



でもそれくらいしても良いほど

貴女はずっと頑張ってたわって

2人を知る人は私に言うのよ



なんて虚しくて儚い世界なのかしら



それなのに私はまだこの世界に燻っているのだわ


君はもっともっと苦しんで

私を求めながら沈んでいけば良いのだわ



なんてね。


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