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本音

作者: 無継 猫
掲載日:2017/11/18

「よし、解散!」


先生の合図とともに今日の授業は終わりを告げ、生徒たちはざわめきだす。

教室での立場が最も濃くでる時間。上位者は自身が上だということを確認し、その他は笑顔でそれに頷く。


「ねぇこれ昨日カレシに貰ったんだけどさ~チョーかわいくない?」

「あーわかるぅー」

「めっちゃ可愛いじゃん!」

「いいなー」

「あ、あとさーこのリップよくないー?この前見つけてよかったからもう買っちゃったの!」

「え、なにそれいいなー」

「どこで買ったの?」

「かわいいー」


ほらまたやってる。

1人が話してまわりはそれに合わせる。それを聞いてはそいつは満足してまた話し出す。

その中に本音なんてあるわけがないのに。



というかそのもらいもの元カノにあげようとしてたやつでしょ?

そのリップも下品なあなたには似合わない。

いい加減まわりが合わせてるのに気づきなさいよ。


考えてると眼が合った。


(あ、話さなきゃ)


ほら笑顔をつくって。前を見て、できる限り明るく話すのよ。


「ねぇあなたもそう思うでしょ?」


そんなに威圧する必要なんてないのに。どうせ皆あなたにあわせるんだから。


「そうだね」


私は本音を隠してそう言った。


「でしょ~!」


それでまた彼女はご機嫌になる。この時間が終わることはない。

終わったのなら、それはただの幻想だと私は思う。









自分の本音を言えないこの教室は、息が詰まるほど息苦しい。










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