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五階
目を覚ますと、あたりはもうすっかり暗くなっていた。
窓ガラスに顔をよせる。
雪だ、それもけっこう降っている。
どうりで寒いわけだ。
今夜は冬の大三角をはじめ、たくさんの星たちを観察する予定だったけれど、悲しいかなこの天気ではどうしようもない。
一階の調理場で焼きそばをつくって食べた。
やはり一人で食事をするには広すぎる空間である。
一階は学校の教室のようなつくりになっていて、木製の椅子と机が整然と並んでいる。
二階には五名分のベッドやバスルームも完備してあり、階段の手前にある鍵のついた部屋には、九十一センチの反射望遠鏡が設置されているとのことだ。
ここは天文学部の合宿所として利用されたり、流星群の時期に家族で訪れたりと、とにかく僕ひとりで泊まるにはあまりにも贅沢すぎる施設なのだ。




