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十三階
ん、ランドセルって、僕はたしか黒色のを使っていたはずだが。
どういうことなんだ。
今いるこの世界は、僕の知っている過去のそれと同じものなのか。
それともこれはただの夢なのか。
とりあえず情報を集める必要がある。
僕は居間へ向かった。
おはようございます、と言った直後、しまったと思った。
「陽子、今のきいたか。ございますだってさ」
「そうなのよ。この子朝からなんか変なのよ」
「たくみぃ、寝ぼけてんじゃねえよ、おい」
兄の達也が僕の脇腹を箸でつつく。
「いやあ、ははっはははっ」
よかった、安心した。間違いなく僕の家族だ。
いやまてよ、この家の外はどうなっている。
記憶にある懐かしい過去の世界かそれとも。




