表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
走る走る走る  作者: 二階堂隆一
12/14

十二階

 「拓海、起きて。拓海ぃ」

 か、かあさんッ。

 「かあさん、じゃないわよ。朝ご飯食べるんでしょ?」

 んんんんん、これは一体なんだ。

 「なに、どうしたのよ。どっか痛いの?」

 「いや、別に、なんでもないよ」

 この声、それにこの小さな身体、なにがどうなっている。

 「はいはい、さっさと顔洗ってらっしゃい」


 促されるまま布団からでる。

 ここは、僕の部屋だ。

 たしか大学生になるまで住んでいた川口のマンション。

 まてよ今はいつなんだ。

 部屋中を見渡してみたが携帯電話はおろかカレンダーすらない。

 ふとランドセルを認める。

 勉強机の椅子に乱暴に引っ掛けてあるそれは、アジサイを思わせる明るいブルーだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ