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科学な都市の四方山話  作者: 久本誠一
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大立ち回り・・・・・で、その振り返り

「うわあああああああっっっ!!!」

 ・・・・・・・・・・ハア・・・・・・・目が・・・覚めた。・・・・・ってん?んん?んんん?

「夢・・・・?今のが・・・・夢だぁ?オイちょっと待て俺。今のが・・・あんなのが夢だってのかよ?」

 落ち着いてじっくり、周りを見てみよーじゃないか、俺。体の上にはタオルケットが・・・・・アレ?ない。じゃ、じゃあ、体の下にはソファーが・・・・おお!?これも無いぞ!!どっからどー見てもただの床だ!いったいどーなってんだ!?と慌てる(パニくる)俺に、呆れたような声が聞こえてきた。

「ずいぶん寝相悪いのねー・・・・・。ソファーから回転して落っこちるなんて、今時小学生でもやんないわよ」

 その声の響きに、俺ともあろうものが減らず口も返さず―――――ま、迷惑な性分なのはわかってるけど、なんか言われるたびについつい言い返しちゃうクセがついてるからな。これはいまさらどーしようもない。少なくとも、俺に直すつもりはないからなぁ―――――に、そっちの方を振り返る。その瞬間、俺はアレが夢であった証拠をつかむことになる。・・・桑折だ。桑折がいる。

「ハア・・・・・良かった~」

「?」

「いや、夢の話。別にどーってこたねーよ」

 まだよくわからない、という顔でこっちを見つめてきたが、とりあえず無視。そっか、それにしても床の上にいたのはソファーから落ちたからで―――――ったく情けねえの―――――、タオルケットが無かったのはアレが夢で最初っからそんなモンは無かったからか・・・・・あ~待てよ、もしかすっと・・・

「なぁ桑折、俺が(お前のせいで)ずっと寝てた時、なんかタオルとか掛けてくれた?」

どうせ馬鹿にした返事しか来ないだろーと思ったが、意外にもあっさりうなずいてきた。・・・・・何故か、顔を真っ赤にして。

「え、ええ・・・・そりゃあ、まあね。だって、風邪でもひかれると・・・・うん、風邪でもひかれると困るし!だからそーゆー事!」

 ふむ、なんか知らないけどセリフの後半にえらく力がこもっている。ただ、とりあえずタオルがあったことは本当のようだ。それじゃあ、次はなにを聞いてみよ

「そうだ、そ、そんなことより!さっきの()がどっかいったんだけど、知らない?」

「なにぃ!?ここでいきなりの爆弾発言!?そーゆーの反則だろ!!ってかお前医者(の卵)だろうがあああっ!!何でここにいるんだよ!?」

・・・・・な、困った性分だろ?これじゃあまるで俺がケンカ売ってるみたいじゃないか。

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