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科学な都市の四方山話  作者: 久本誠一
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IN天下谷宅・・・・・んでもって大立ち回り

清明が目を覚ましたのは、それからだいたい2時間後だった。

「う~~・・・・()つつ・・・ったく、骨だの歯だの折れてなきゃいいけどなー・・・・・って()つ!うぅー桑折(こおり)のアホ~、おもいっきりブン殴りやがって・・・・」

ぶつくさと文句を言いながら起き上がると、そこはさっきと同じソファの上で、ご親切にタオルケットが一枚体にかぶせてあった。・・・・・・・・その行為に免じ、実にファンシーな柄については突っ込まない事にしようと思う今日この頃である。


 まあ、そのことはさておいて。

「あれ、あいつは・・・・・・?」

ぱっと見、周りにはいない。

「・・・・・ふむ」

 軽く起き上がって、だだっ広い部屋の中をウロチョロとする。10分後、リビングを探しつくした彼は、次にこれまたやたらと長い廊下に出てみる。


 と、誰かが、いた。

 

 後ろ姿しか位置的に見えないが、少なくとも桑折や例の女の子ではない。女性にしてはなかなかの高身長を誇る彼女たちも、さすがに2メートル半(目測)はない。桑折は一人暮らしなので、家族という線も消える。と、なると・・・・・

「アンタ・・・・・誰だ?」

 低く声をかけながら、『誰か』の真上の電灯に、ゆっくりと能力を集中させていく。誰かすらまだわかってないのだが、どこからどう見ても攻撃する気満々である。が、『誰か』は、無視してるのか聞こえてないのか、まるっきり反応せずのっそりと彼に背を向け歩き去っていこうとした(・・)。過去形な理由は単純。この一日でいい加減神経がすり減って喧嘩っ早くなった彼が、それをさせなかったからだ。

「誰・だっ・て・・・・聞いてんだろーがあああ!!」

 叫びざまに機械皇帝(マシンエンペラー)で電球をショートさせ、その一瞬に相手との距離を詰める。さすがに『誰か』も振り返ったようだが、無視。そのまま勢いを殺さず全体重をかけた右ストレート!


だが、その一発はあっさりと空を切る。そして、前触れもなく、わき腹に冷たいような感覚を感じて・・・・・

 彼の意識は、再び消えた。



―――――ああ、よーくわかってる。確かにアレは俺のミスだ。誰かもわからん相手に殴りかかっちまってるのはマズかったし、電球ぶち壊したのも悪かったと思う。最初の一発にいきなり渾身の力込めたのは致命的なアホだ。そこは否定しない。けどな、あの一発はまちがいなく当てられたはずだ。当たるはずだったんだ(・・・・・・・・・・)。そこは信じてくれ。言いたいのはそれだけだ。

えー、いかがだったでしょう。『大立ち回り』ってわりにはバトルシーン少ないですが・・・清明君、えらいあっさりと負けちゃいましたね(笑)。


なかなか彼女の名前も出せませんが、次回では出す・・・・うー、あー、出せると、いいなー(笑)。


それではまた次回。

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