表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
科学な都市の四方山話  作者: 久本誠一
そして再び一時休息
64/66

夜は静かな対話(笑)と共に

この作品について。


今のところ打ち切るつもりはありません。どこぞのゴキ〇リ並の生命力としぶとさをもってしつこく書いていく所存です。

 夜が来た。昔…………俺がまだ≪外≫にいたころは、夜ってのは日が沈んで、それから辺りが真っ暗とはいかないまでも、かなり暗くなるものだった。ただ、≪シティ≫(ここ)は違う。日が沈む所までは一緒でも、明かりが消えない。大量のネオンだのなんだのがピカピカ煌めきキラキラ光り、眩しいことこの上ない。この街にとって昼夜なんてもんは、俺みたいな少数の余所者の物でしかない。それ以外の奴にとっては…………まあ、概念みたいなモン、らしい。俺はその話を聞いた時どうも理解できなかったし、今だってもちろんそうだ。

 まあ、そんなアホみたいな考えでももう、『慣れる』ことはできたがね。というか、慣れなきゃ一日中明るい街なんてやってられん。


「…………どうした?」


「うおわっ!?」


 ビックリしてずっこけた。そしたら尻打った。ちくしょうちくしょう。


「私は何も見てないぞ」


「気持ちはありがたいんだが、そこを真顔で言いきられると逆にこっちが困る」


「…………難しいな」


「そう言わずに。…………そんで?何か用?」


 ちょっと恥ずかしかったので、余計な間が空かないうちにズバッ!と本題に切り込む。そんなこっちの心境を察してくれたのか、余計な事は何一つ言わずに答えてくれた。


「私は今夜、動こうと思う。貴方は、どうする?」


 え?意味わからんぞ、オイ。


「スマン、俺でもわかるような日本語をプリーズする」


「とりあえず、慣れてないなら無理して横文字を使おうとしないほうがいい」


「そりゃどうも。…………で?」


「今はまだ深く話すつもりはないが、ちょっと野暮用があってな。今夜の11時頃には()ちたいと思っているんだ」


「ふーん、そっかそっか」


「それだけだ。邪魔して悪かった」


「んじゃな~」


「ああ」


「ちょっと待てぇっ!?」


 ごくごくフツーの顔して部屋に入ろうとしちゃったので、慌ててツッコミを入れる。コ、コイツ…………『ボケにボケを重ねる高等技術(今命名した)』の使い手だったのか!?


「………なんだ?」


 あ、今ちょい迷惑そうな顔した。っていやいや、そうじゃなくて。


「………今のってさ、もしかしてここを出るって意味?」


「もしかしなくても、そうとしか聞こえないように言ったつもりだが?」


「おっしゃる通りで。…………って、そーじゃなくてだな!いやそうだけどそういう意味じゃなくて!!ってアレ?俺何言ってんだ?まあんなことはどうだっていい、一体何考えてどこ行こうとしてんのか、それぐらいは断わり入れてけってんだ馬鹿!」


「む。…………だが私は今、『深く話すつもりはない』と言ったはずだが?」


「第一!」


「いや人の話を…………」


「あーあー聞こえない聞こえないっ!!」


 都合の悪いセリフは聞こえないぞー!


「…………いい、かしら?」


「オフコース」


 あっさり折れた俺を責めないでおくれ。殺気なんだ、殺気を感じたんだ…………!


「…………本当?まあいい、兎に角貴方には世話になった」


「だからちょっと待てえぃっ!!」


「…………まだ何か?」


 後の話については割愛な。徹夜で無限ループやって俺は疲れた、凄く疲れたとだけ言っておく。

 …………あとあれだ、とりあえず眠い。

(前書きの続き)お願いだから需要ないとか言わないでー!!


…………自分でも察しはついてるから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ