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科学な都市の四方山話  作者: 久本誠一
そして再び一時休息
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昼は口喧嘩と共に穏やかに

反省はしてます、後悔もしてます。じゃあ、今回もいつものあいさつから。

…………更新遅れてすんませんでしたあぁぁっっっっっ!!

 どうも、俺です。なんとか生きてます…………多分。といっても別に、殴られボコられズタボロにされたわけじゃないんだよ?不思議なことに。というか俺無傷。こんなのむしろ河合………じゃねえ、怖い。誰だ河合。

 と、別に河合の話はどうでもいいんだったな。だから誰なんだっての。で、


「ったく………そんで?何をどうすりゃこうなんのかな?」


 語尾は猫撫で声で。正直気色悪いけど相手を馬鹿にするには割と向いてる、でも下手に使うとこっちが馬鹿にされる、そんな諸刃の剣的な感じの喋り方だ。小物臭漂う、とも言うかもしれん。それでも俺はこの甘ったるいイライラする口調を使うがね。

 まあぶっちゃけ、それもどうだっていいんだ。え?いい加減に一体何があったのかを言えって?まあそんなに焦んなって。なにしろ、今はこれくらい現実逃避技使いまくんないと…………。


「た、確かに私のせいだけど!私が悪いけど!それはそれ、これはこれでしょう!?」


 つ、使いまくんないと…………。


「大体っ!自分の事ばっか棚に上げて人の事を愚痴愚痴ネチネチと!アンタ、粋がってるつもりならせめてもう少し男らしいマネはできないの?」


 ほう…………?いいとも、そっちが喧嘩する気なら、こっちも付き合ってやるよ。


「そう思ってんならまず素直に反省らしい反省してろっっ!!それと、まるっきり色気も女らしさも欠片たりとも見つからないような『野郎(・・)』にそれを言われる筋合いは無いッ!!!」


 『野郎』の部分はことさらに強調して。もちろんワザとだからな。まあ、こんなの軽いジャブみたいなもんだが。

 …………と、案の定売り言葉を買いに来てくれた。


「へえ、アンタそんなふうに思ってたんだ…………?覚悟はできてるわね?」


「覚悟?やなこった。むしろ自分の事を心配したらどうだ?いい加減その高い鼻っ柱へし折ってやるよ」


「なんですって?」


「きっとこーゆー時に言うんだろうな、『これだからゆとりは~』って。なっ?」


「もう一回だけ聞いたげるわ。覚悟はできてるのよね?」


「もう一回だけ繰り返してやろーか?…………まったく、これだからゆとりは」


 以下略。その後異様な量の荷物(野菜)を抱えたシエルとなかなかどうして高級(たか)そうな肉――――――――――少なくとも俺の生活とは接点がない程度には――――――――――を持った祓が帰ってくるまでの間ずっとあーだこーだ言いながらどっちも手は出さない睨みあいが続きましたとさ。え?どんな内容だったかもうちょい詳しく?あのな、口喧嘩の内容なんていちいち聞いたってつまらん上にイライラするだろ?少なくとも俺はそう思う。腹立ってくる。それにメンドイし…………というのはこの際黙っておこう。

 …………それがゆとりだって言った奴後で屋上な。











 食後ゴロゴr…………じゃねえ、グダグダ………あれ?もっとダメじゃないのかコレ?まあいーや、とにかくゴロゴロしてたら、祓が近づいてきた。


「ん?どした?」


「あ、いえ~、別に用というほどのことではないんですが~…………」


「オーケー、何かしら俺に用件ね?聞いちゃるから遠慮すんな」


 俺でもわかる法則。絶対コイツ俺に用がある。


「だからですね、別に用なんてものじゃないですし、言いたくないなら答えなくてもいいんですけど~…………」


 遠慮しまくってんな、オイ。俺たった今『遠慮すんな』言ったはずだよな?ま、そういう性格だからしょうがない、ってトコだろうな。たまにいるよな、こんな感じの奴。別に個人的には嫌いじゃないけどさ。基本的に根はいい奴多いし。

 …………難点があるとすれば、こっちから上手い事話を誘導してやらん限りちっとばかり会話に時間がかかることぐらいか。今のコイツみたいに。


「それで?ハイ用件よーけん」


「は、はい!えっと…………彼女、何があったんですか~?なんか落ち込んでますけど」


「彼女って…………アイツ(桑折)?」


「ええ」


 そ言われるとちょっと気になって、なんとなく視界に入れないようにしていた桑折の方に改めて向き直ってみる。無論、本人には気付かれないように。どれどれ?………。…………。……………。ふむ。


「そう、か?俺にゃいつもどうりにしか見えんが」


 そう言ってみるも、祓は珍しくも真面目な表情(かお)でこう返してきた。


「嘘…………ですね?私の方が年上なんですから、そんな嘘ついてもお姉さんにはバレバレですよ~?」


「んなっ!?」


 何故バレたし。うん、正直見ててちょっと痛々しかった。何のかんの言っても長い付き合い、強がって元気出してるのぐらい一発でわかるからな。というか、よくお前はわかったな?


「ふふ~ん、だから言ったでしょう?お姉さんのことをなめないで下さい」


 んなこと一回も言ってません、なのでドヤ顔つきで堂々と言わないで下さい祓さん。というか、さっきからそのお姉さんキャラ何?個人的には結構ツボにはまってるんですが。


「さてと、話してくれますか~?」


「わかったわかった!降参っ!実は…………」


「実は~?」


 いや、これホントにしょうもない話なんだぜ?だからさっきからわざとカットしてたんだけどな。

 ま、変に隠すようなことじゃないのも確かではあるけど。


「何とな~く雑談してたわけよ、誰もいなかったし」


「ふんふん(うぅ~…………私があの時勝負(ジャンケン)で勝っていさえいればそこにいられたのに~)」


「それで、何とはなしに料理の話になった訳で」


「それから、どうしたんですか~?(私はぜひ話し合いたいですよ~!!)」


「その…………俺が『お玉と菜箸あれば大抵の食い物は根性で何とかすりゃ作れんだろ?』って言ったら徹底的に馬鹿にされたもんでつい熱くなって」


「え?」


「いや、『え?』って言われても、そんだけなんだよ、うん。今思えばそんだけ…………ってオーイ?聞いてるか?」


 せっかく説明したというのに肝心の祓の奴、途中から気付いたら自分の世界に閉じこもってぶつぶつ『思ったよりも手強い相手ですね、桑折さん…………』とか『聞かない方がよかっ…………いえ、まだまだチャンスはありますね』とか呟いてましたとさ。俺馬鹿みたいじゃん、こんななかなかに恥ずかしい話聴き手いないのに話してたとか。なあ?

なお、次回の予定は今月中。いや、だって一応受験生だしね?

…………サボり癖がついてるのも否定できないけれども。


内容としては、後1~2話はこんな感じの日常パート………という名のグダグダパートで引っ張る予定。その後のことも、一応こんなのが書きたい、って程度にはまとめてあるので。そこ、だからどうしたんだ、書かなきゃ意味ないだろとか言わない。


追伸。作者はがっつりゆとり世代です。別に自分含めゆとり世代のことを『ゆとり』ってことで非難する気はさらっさらないので。

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