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科学な都市の四方山話  作者: 久本誠一
休憩終了・ターンⅡ!
53/66

盗難車でGO♪・・・・その①

 ・・・・・あー、空眩しい。太陽、明るいなぁ・・・・。

 昔どっかの本で、こんな一節があった(ような気がする)。いわく、『悪いことをするほど眩しいモンが光って見える。善いことしてりゃあ世の中全部光って見える』。

 今の俺には、無駄に太陽が明るいです・・・・・・前科、窃盗か・・・・ハァ。

 なんて、ちょっと落ち込んでる俺。あぁ、太陽眩s・・・・・


「ちょっと悪いんだけど、そろそろ現実・・・戻ってきてくれる・・・・かな?」


 やかましいな。でもまあ、無限ループ止めてくれたことだけ(・・)はちょーーーーっとだけ感謝してもいいか。絶対口には出さねぇけど。


「ま、くよくよしてもしょうがないか・・・・・」


 けだし名言。ただ、どう言った所で、前科ねえ・・・暴力沙汰なら何回もおこしてるけど、他人様の物に手つけるのは初めてなんだよなぁ。


「さ、もう喋っても・・・・いいかい?」


「んー。そういやお前、もう体は落ち着いたのか?まあ血はだいぶ止まってるっぽいけど・・・」


「安心しなよ。まだ君に心配・・・・されるほど(なま)っちゃ・・・いないから、さ」


 ま、減らず口が叩けるなら大丈夫か。・・・・・いや待てよ、ホントに大丈夫か?こいつ、気持ち悪い位俺にそっくりだし、もしかしたら性格まで似た所があったりして・・・・俺ならこういう時、確実に大嘘吐くだろうから。


「・・・・・・(そんなもん、考えたってどうにもならんか)」


「何か言ったか、清明?」


「いや、シエル。別に」 


 大体、この車には救急箱なんて便利グッズ乗ってない。乗ってるとしても探す気ないというのは、本人には黙っておこう。


「さて、それじゃ話そっか。ただその前に、一つだけ理不尽な恨み言を言わせてもらうよ?いいね?




















・・・・・・・・・全部、君のせいだ。



















・・・・もちろん君のせいじゃないのは分かってるからね?ただ、今から話すことは全部、君の存在が中心になって回っていることなんだよ?だから・・・・・どうしても言いたくてね」


「あ、ああ・・・・」


 今の一瞬、常に食えない性格だったこいつが泣きそうな顔をしたように見えたのは、俺の気のせいなんだろうか。一瞬のことだったから、よく分からない。


「それじゃ、話は君が生まれて、色々あってこの≪シティ≫に来た所から始まるんだよ・・・・・」


 そこから始まったハナシ。どんな内容になるのか、さっぱりわからない。なんとなく、助手席にいるシエルの横顔を眺めてみた。果たしてこの話、こいつはどこまで知ってるんだろうか。その顔からは、今は何の表情も読み取れなかった。・・・・・・・ただ、改めてこいつは可愛いと思・・・・って違う違う!いや違わないけど!そういうことじゃない!ただ、話を聞いているだけなんだろうな。

ちなみに言っときましょう。


僕はそんな格言、聞いたこともなければ読んだこともないです(笑)。

早い話がでっちあげですので、もし使用する場合は十分に気を付けてくださいね~。

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