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科学な都市の四方山話  作者: 久本誠一
ゲームセット・一時休憩
48/66

シエルのその後

「それで、私が貴方達の所を抜け出してからなんだが」


 お、やっと本題っぽいな。この二日間、一体お前はどこで何をやってたんだ?


「うん。あの後私は、まず自分が何処にいるのかわからなかった。・・・・・・・これは貴方のせいだと思うのだが」


 あー・・・・・それは俺のせいか。まあ、でもそうだろうな。結構距離あったもんな、桑折の家。


「そりゃ悪か――――――――」


「・・・・・・・・・・冗談なんだが」

 

「・・・・・・・・」


 うわぁぁぁ!!いらん!この場面にユーモアはいらんぞ絶対!・・・・・・っていうツッコミも厳禁、だろうな今は。「面白くもなんともない」そんな感想共々今は我慢しよ・・・・・・


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私の非は認めるが、幾らなんでも酷いと思うぞ、それは」


「って口に出してたっけ俺!?」


「しっかりと言ってくれた」


「・・・・・悪かった」


「いや、悪いのは私だ・・・・」


 ん、目を逸らして顔をちょっと赤くしてる様子が何とも・・・・・・って、これじゃただのアブナイ人だな。最近俺の理性がどっかぶっ壊れてる気がするのは、俺の気のせいか?


「何を考えているかはわからないが、なかなか見ていて面白いな、貴方は。まるで百面相だ」


 なんてこった、全部顔に出てたのか・・・・・・・・・これからは気をつけよう。


「まあ、それで話を戻すとだな。私は結局、家を出てすぐに倒れてしまったんだ」


「出血量ハンパじゃ無かったもんな・・・・・・・」


 誰も驚かねえよ。当り前過ぎるっての。

 

「それでそのまま、何処かの路地で力尽きた」


「お前路地で倒れんの好きなのな・・・・・・」


「・・・・・・・一回ごとに茶々を入れないで欲しい。それでもう一度眼が覚めた時、・・・・・・何処にいたと思う?」


「ってそこでクイズかよ!・・・・んー・・・・」


 とりあえず突っ込んだ後で真面目に考える俺は大馬鹿野郎だろうか?


「やはり気付いていなかったのか・・・・・ほら、あそこだあそこ」


 そんなんでわかってたまるか。


「つい昨日貴方達が大暴れした所だ」


「もしかして、あの牢屋のことか?」


 あ、頷かれた。


「・・・・そりゃ、悪かったな。知らんかったとはいえ」


「いや、それも感謝している」


「ヘ?」


「貴方達が派手にやってくれたおかげで、騒ぎに便乗することが出来た」


「ああ・・・・・そりゃどーも。ところで、そろそろ俺の聞きたい話に・・・・・」


「その前に、済まないが喉が渇いてしまったので何かないか?」


「・・・・・・・・・緑茶。あとお茶うけにかりんとう(芋け〇ぴ)」


 ちくしょう、俺はどっちも大好きなんだよ!なのにウチに遊びに来るやつらは10人中10人『お前のイメージに合わねえ(笑)』って!笑うなソコ!


「芋けん〇は私も好きだ」


 ああ・・・・・いいな、自分の趣味を真面目に受け取ってくれる人って・・・・・


 


























 




「・・・・・ただ、貴方のイメージには合わないかと」


 ・・・・・・もう泣いていいか?

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