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科学な都市の四方山話  作者: 久本誠一
さあて、showtime!
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後に尾を引く忘れ物

「で、何でその熱血冷徹(センチメンタル)とやらは、俺らのことを放っといてくれてんだ?いまだによくわかんねえけど、俺の『クローバー』とお前らの『ダイヤ』ってのは敵同士なんだろ?」


「理由は二つありますね~」


 教えてくれないかとも思ったけど、祓さんあっさり喋りだしたよ。ありがたいっちゃあその通りだけどよ、情報管理とか大丈夫なのかこいつら?

 同じことを考えたらしく、横から口を出された。


「ねえ・・・・・あなた、何でそんなに協力的なの?正直言って、私はあなたの話が信用できない。それとも、何か裏でもあるのかしら?」


 う~ん・・・・・(はた)から聞いてると、ずいぶんキツイ言い方だな・・・・・なんか祓が出てきてからのコイツ、ミョーに機嫌悪いよなぁ。誰か理由わかる奴いるか?


「そうですね~、もちろんこの場にいるのがあなただけならどうするかはわかりませんけど、清明君がここにいる以上私は全面的に協力しますよ~。私は清明君の友達(・・)ですからね~・・・・これでは理由になりませんか~?」


 オイ祓。んな面と向かって友達呼ばわりされると、さすがにちょっと照れるじゃねえか。ただ・・・・・やっぱり嬉しいな、うん。

 と、そんな気持ちが顔に出ていたらしい。なにしろ桑折がこっちの顔見るなり思いっきり睨みつけてきたからな。・・・・・・ただ、ほんの少し、ほんの少しだけ、泣き出しそうな表情に見えるのは気のせいだろうか。気のせいだろうな。


「・・・・・・・ま、いっか。それで、まず一つ目の理由ってのは?」


「まず、彼は体がものすごく弱いので、そもそもここに来ることができないんですね~」


「体が弱い?そんなの2~3回矯正かければどうにでもなるんじゃねえの?」


「ええ~。普通なら確かにそうですけど、≪シティ≫の科学力でも・・・・・いえ~、だからこそ(・・・・・)どうにもならないんですよ、あの人の場合は~」


「金が無いとか?」


「不謹慎ですよ~」


 ・・・・・怒られた。じゃあ、なんでダメだったんだ?


「それはですね~・・・・・あの、清明君はこの建物、何かおかしなことに気がつきませんでしたか~?」


 ・・・・・・?そういや、一つあるな。ひらたく言うとこの建物・・・・


「機械類が・・・・」


「極端に少ない・・・・・ですよね~」


「・・・・・ああ」


 それは気になってた。言わなかっただけで。最初に目が覚めた時も、脱走してコンピュータに『機械皇帝(マシンエンペラー)』をつないだ時も・・・・ここには『ホントに≪シティ≫の中かよ!?』

と突っ込みたくなるくらい機械類が少ない。というか無い。


「そうなんです~。熱血冷徹(センチメンタル)さんは、一言で言うと機械アレルギーなんですよ~」


「ふーん・・・・・機械に対するアレルギー、ねえ・・・・」


「だから治療ができない・・・・・なまじアレルギーだから治療で直せるぶんだけ苦しいですよね~、でも機械に近寄り過ぎるだけで発症するからムリなんですよ~」


「なるほどなー・・・・・二つ目の理由ってのもそれ、なのか?」


「ええ~。『機械』を無条件で操る『機械皇帝(そのスキル)』とは、ちょっと相性が悪すぎるんですよ~。だから出てきても何もできない、それゆえに出てこず、能力(スキル)で手を出してくるぐらいしかできないんですね~」


 ふーん・・・。

タイトルの理由はまたいつか(笑)!


でも、なんとなく予想付くのでは?


なんか今回、熱血冷徹(センチメンタル)が直接出てこない理由の説明(他人はそれを後付けと呼ぶ・・・・)で終わっちゃったなあ・・・なかなかアクションにならないですね(汗)。

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