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科学な都市の四方山話  作者: 久本誠一
さあて、showtime!
38/66

脱出・・・したいなあ・・・・

祝・三千アクセス突破♪

これまで読んでくれた皆さんに、改めて心から感謝します!

そして、これからもどうぞよろしくです!

「え、えーと・・・祓・・・・・だよな?」


 我ながら、間抜けな質問だ。うん。でもなぁ、まさか祓がここになあ・・・・・・いや待て俺、ちょっと待て。廃ビル屋上(あそこ)じゃあ特に意識してなかったけど、こいつって確か・・・・えと、なんていったっけな・・・・ああ思い出した、『ダイヤ』とかいうグループの一員だったよな?うん、そういやそうだった。ならそこに捕まってる(らしい)俺たちのすぐ近くにいても不思議はない・・・のか。うぅむ。要するになんですね、ほら、アレだ、つまり俺の方が、


「・・・・・なに間抜けそうな顔してフリーズしてるのよ」


「どうせ間抜けだよ、俺はよ!いま自分でもそう思ったぐらいのな!」


 ああ、ついつい反射で怒鳴り返すこの癖、いい加減なんとかならないもんだろうか。なんか、どうにもならないような気もするけど。


「あ、清明君はなんでここにいるんですか~?」

 

 ああ、もっともな質問だよな。なにしろ俺たちは囚われの身だったもんな、ついさっきまで。


「ああ、そりゃな祓、実は痛ァァッッッッ!!・・・・・・テメ桑折、いくらなんでも時間差で殴るのは卑きょ・・・・・ありゃ?」


 今回手を出したのはおっさんらしい。で、そのままえらい剣幕で俺にヘッドロックを掛けて・・・・グッ、中年の割には妙に力強いヘッドロックじゃねえか・・・・・ずりずりと頭を固定したまま壁際まで引きずっていく。・・・・く、息が・・・・!


「((キング)ぅ!!き、君は一体どういうつもりなのかねえぇぇぇぇぇっ!)」


 ・・・・・なんか、声を抑えて絶叫してた。器用な真似だなオイ。あとなおっさん、半泣きになられると正直さすがの俺もちょびっとだけ引きたくなるから勘弁してくれ。・・・・・・あ、もちろんこれを声に出して言うほど俺は失礼な人間じゃねえからな。何か勘違いされそうだから念押ししとくけど、俺はこんなこと(心の中でしか)言ってねえよ!

 

「(そ、それ、どういった意味なんだ?)」


 そう言うと、


「(君はもしかしてふざけているのかねぇぇ!!)」


さらに締め付けられた。別にそこまで苦しいわけじゃないが、やっぱ息がしにくいのは間違いない。でも、今のセリフはどういう意味だ?


「(ハア・・・・・・・(キング)、ここは『ダイヤ』の本拠地とまでは言わないまでも、ある程度重要なポイントであることは間違いなさそうなんだよ・・・・。そんな場所にいるというのに、なぜ君は堂々と『ダイヤ』の一人であることが分かっている相手に堂々と情報公開なんてしようとしているんだい!?)」


 ここでもし『あぁー、忘れてたな~』的な答えを返したりしてみろ、ただでさえ殺意の見え隠れしてる目で睨まれてるんだ、本っ気で生命(いのち)の危機を感じるハメになることは請け合いだな。ハハハ・・・・・・おい、誰だ今それも面白そうとか()かした奴?


「(わ、わかってるって・・・・で、でもえっとほらアレだ、あいつならここの道も知ってるだろうし俺にも別に敵意は持ってないみたいだし、どの道誰かに聞きでもしなきゃ道もわかんねえだろ、な?え、えっと・・・・だからホラ、上手いこと油断させて道案内だけさせれば・・・・いいんじゃねえ・・・の?)」


 うわー・・・・まさに腐ったような考え方だな。俺こういうの大っっっ嫌い。まあ、方便ってやつの範囲内だろ?

 さて、この完全即興論理で、はたしておっさんを言いくるめることはできるんだろーか。

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