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科学な都市の四方山話  作者: 久本誠一
さあて、showtime!
37/66

いざ行k・・・もう諦めたよ。

 なあ、突然で悪いがお前ら知ってるか?カツ、コツと響く靴音ってもんは、相手の姿が見えないとな、それはそれは心臓に悪いしイライラするし(以下略)・・・・な心理状態になるもんなんだぜ。特に、人に探されるような何かをした身に覚えがある場合はな。 


「(おいおっさん、今度は何が起きるってんだよ!)」


 とりあえず声は落として、おっさんに恒例・質問タイム。


「(そ、それを私に聞くのかね!?)」


 そりゃそうか。考えてみればただの八つ当たりだったな・・・・・・・って違ぁぁう!!和みながら反省なんぞしてる場合じゃねええ!!!


「(や、やっぱり脱獄ばれちまったのか!?くそっ、監視カメラの映像も適当にいじっとけばよかったか!)」


「(い、いや、多分それは無いだろう(キング)。いくらなんでも到着が早すぎる・・・から・・・のはずだ)」


 うわああああ!!今セリフの後半が凄いことになってなかったか!?大丈夫かよオイ!?


「(・・・・・二人とも、ちょっとうるさいわよっ!)」


「(・・・否定のしようもないな)」


「(全くだ)」


 えらい余裕な会話だなって?逆だ逆。もう今更逃げも隠れもできないからな、まあ三人とも腹を決めたんだろう。・・・・・・何だ、今もしかして俺らがあっさり諦め⇒捕まる⇒もっかい牢屋へGO!的なかんじのコトでもやると思ったのか?ふざけんな!俺ら・・・・・あー、まあ、少なくとも俺の考えてるのはかんな感じだ。



 見つかる⇒後頭部あたりに一発ぶちかます⇒廊下でいきなり(・・・・)偶然(・・)にも(・・)昼寝を始めた誰かさんの横を通って外へ!



 どうだ、完璧な計画だろう!まあ、一つだけ穴が空いてたりもする計画なんだけどな。・・・・・どこに穴があるのか、なんてひどい質問は頼むからしないでくれよな。

 おっと、アホなこと言ってる間にもう来たな!


「(・・・・よし、俺がやるからお前ら邪魔だけはすんなよ)」


「(ちょっと待ちなさいよ!私の『創造手(マジックハンド)』のほうがこの手のことには向いてるんじゃないの?)」


「((キング)、確かにその意見には一理あると私も思うのだが。そちらの方が見えづらいし、射程も長いからな)」

 

 フン・・・・・一理あろうがなかろうが、俺の答えは一つだよ。


「(桑折、それにおっさんも)」


「(何?)」


「(何かな?)」


「(・・・・・・そんな作業お前ら素人に任しとけるかっての)」


 とりあえずああは言っておいたが、あれはただの方便だ。ちなみに、地味に恥ずかしいの我慢して本当のこと言うと、俺はこう思ってる。

 

       『手を出すのは俺だけで十分だ』ってな。


人を殴るだの何だのってのは、俺は正直好きじゃない。『この力で殴られるとこの位痛い』のがリアルに想像できるようになるぐらい昔殴られた記憶があるから、どうしても相手がソレ(昔の自分)とダブって見えてくるんだよな。で、我ながらとんでもない矛盾だとは思うけど、だからこそ(・・・・・)俺は喧嘩で乱戦になった場合に率先して人を殴る。人に手を出すと、後で本当に嫌な気分になる。んな感覚、俺の周りには誰一人として味わってほしくねえからな。俺一人でじゅーぶん。それが俺の考え方。身勝手に自分の甘ちゃんな考えを押しつけてんのはわかってる。わかっちゃあいる、さ。


「(ふむ、確かに私は直接の戦闘では素人だが・・・)」


「(だろ?ほら、桑折も頼むからよ。今だけでいい。今だけでいいから、ここは俺の言うとおりにしてくれよ!・・・・・・・おっと、いよいよだな)」


 言うなりできる限り壁に張り付くようにし、息をひそめて動かないようにする。

 そら来たな、3,2,1・・・・・・んん!?


「あ、あれ~!?清明君ですか~!?」


「は、祓!!?」


 もう、どうなってんだ。 

ベタなのはわかってますが、出しちゃいました、祓さん。

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