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科学な都市の四方山話  作者: 久本誠一
さあて、showtime!
31/66

30:黒幕と電話(下)

『清明君は・・・・・清明君は、どうなっちゃうんですか~?』


 聞こえた瞬間、僕はついつい電話を切っていた。・・・・・・・本当につまらないことだ、そうだろう?

 


・・・・・・一分後。

 僕の携帯が鳴っていた。・・・・・ま、まさか祓の奴、あっちからかけてきてんのか?

 ・・・・・・あの野郎がぁ!つい一分前『起こすな、待ってろ』的なこと僕言ったよね!?言ったんじゃない!?てか言った!なのに堂々と電話ですか!?音うるさいよ!?


「ふ~ざ~け~んなよ!!あの(アマ)ぁ!」


 怒鳴りながらも、一応誰からの電話かチェック。よくある展開だと実は全く違うとんでもないお偉いさんからの電話で、そうとも知らず怒鳴りつけたアホ(悪役)が恐縮しまくるんだけど。  

 ・・・・・いや、勘違いしないでほしいなー?僕は『ダイヤ』の頂点(トップ)だからね?だからンな展開ありえないんだけど、まあ僕にだって人間かんけーってもんがあるんだからさ?ね、わかるだろ?

 ・・・・っておっと、肝心の携帯を無視したまんまだったね。

 

「で、どちらさんですかーっ、と?」

                   

              《ベル・アラコー・祓》


 ・・・・・結局アンタかいっ!?いや、予想はしてたけどさ!?ふと思った。

 

「ああ、もしかしてこれ出ないとずっと鳴りやまないのかなぁ・・・・・?」


 だとしたらもういいや、出よ。それボタンをピッ、と。


「やかましーぞ、はら・・・・・・」


『あ、やっと繋がりましたね~!なんで出てくれないんですか主君様(キング)~!!』


 うわー!!とんでもない大音量だよー!?もっかい聞きなおそう。僕、『静かにしてろ』的なコト言ってたよねー!?何なんだよこの命令無視っぷり!?むしろ爽快だね☆


 ・・・・・・・って、阿呆がぁぁぁぁぁぁぁ!!!?爽快なんかじゃないよ!?


「あ、あのな祓、せめて静・・・・・・・」


『あ、それと!私にはきちんとさん付けで呼んで下さいって確かつい一分前にも言ったじゃないですか~!?』


 ・・・・・・ヲイ、お前がそれを言うのかと。何を偉そうに()かしてんだと。ねえ?

 でも、そこにケチつけたら余計に騒ぐだろうし、まあ聞かなかったことにしよう。・・・・・・これが一番マシな反応ってもんじゃないの?


「なあ、わかったからさ祓・・・・さん、とりあえず静かにしてくんないかな?」


『あ~!わ、忘れてました~。そういえばさっきもそんなこと言ってましたね~』


「・・・・・・やっと思い出したのかよ?」

 

 やれやれ、これで一息つける。そう思ったのもつかの間、


『はい~。・・・・・・あ~!そういえば~!あの主君様(キング)、清明君は結局どうなっちゃうんですか~!?まだそれを聞いてませんよ私~!』


「チッ・・・まだ覚えてたのか?」

 

『忘れませんよ~!ってアレ?今チラッと見えたあれってまさか・・・・・』


「お、やっと着いたのか?ご想像通りの物だけど?・・・・・それじゃなっ!」


 言うなり、光の速さで携帯を電源ごと切り、さらにポケット奥深くにしまいこんで財布で蓋をする。はあ、はあ・・・・・こ、これくらいやっとけばさすがにもう連絡はできないだろう・・・・・・ね?



いやー、彼も色々苦労してるんですねぇ(笑)。


それでは、次回もよろしくです。

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