表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
科学な都市の四方山話  作者: 久本誠一
さあて、showtime!
26/66

25:どう降りるべきか・・・・

「んじゃさ、祓。ちょっと聞かせてもらうけど、ホンッッットに今の祓には、何にも出来ることが無いってワケ?」

 

「うぅ~。そんな言い方はストレート過ぎますよ~」

 

「・・・・・・・あー、俺が悪かった」


我ながらのんびりした会話だとは思うぞ?でもなぁ、真面目に考えたら考えたで・・・・・・


:これより回想シーン:



『チッ、せめてラジコンカーの一台でもありゃあなんとでもなったってのに・・・・』

 

『私の責任ですね~・・・・ハア・・・・』


『ヘリでも飛んで来ねえかなー・・・・・・』


『すいません~。ココ、≪シティ≫でもトップクラスで人通りが少ないことで問題になってるような場所なんです~・・・・・これも私のせいですね~・・・・』


『懐中電灯が一本あればいいんだけどな・・・・・』


『そんなレトロな道具、博物館にでも行かないと置いてないですよ~。やっぱり私がもうちょっと荷物を持ってきていれば~・・・・』


『・・・・・・・・・・。』



:回想シーン終了:


・・・・・・な?わかるだろ?祓、妙な所で真面目すぎ。あと背負いこみすぎ。その後一人で落ち込んじゃって、フォローすんのがまた大変だったんだよなー。

 これから祓の前に出る時は、独り言にも気ぃ付けないとな。


「祓、なんかいいアイデアとかあるか?」

 

「うう・・・・わざわざ気を使ってもらってありがとうございます~。・・・・・・そうですね~、『エアー』がたまるまで待っているなら、あと20分はかかりますから~、その他の方法だったら~・・・・」

 

「だったら?」

 

「でも、これやるのは多分止められそうですし~、もし本当にやったら私、清明君に嫌われちゃいそうですし~・・・・・」

 

「?一体どんな奥の手があるってんだ?」

 

「はい~。そのぉ~・・・」

 

「?」

 

「この携帯で『ダイヤ』の他の人に連絡を~・・・・

 

「できればやめてくれ」

 

 ・・・・ですよね~」

 

・・・・・ちょっと期待したじゃねえか。せめてもったいつけずにさっさと言ってくれ。まあ、いまだに『ダイヤ』だの『クローバー』だのはよくわからんけどな。でも、ここはやめといたほうが無難だろう。


「てか祓、携帯なんて持ってたのか?」

 

「あ、はい~。決まった所にしか繋がらないようにロックはかけられてますけど~」

 

 その機能、確か小学生の防犯用だったような・・・・・まあ、いいか。本人も特に不便はないみたいだしな。

 ・・・・いや、今は思いっきり不便だけどな!!

 

「ちょっと貸してくれないか?」

 

「え、いいですけど~・・・・・どうせ誰にもかけられないですよ~?」

 

「ほい、センキュ。すぐ返すから。・・・・・・・・あのな、俺を誰だと思ってんだ?」

 

「え?清明君は・・・・・あ~!!」

 

「まさか『忘れてた~!!』とか言うんじゃねえだろうな!?」

 

「きれいに忘れてました~!!」

 

「やっぱそうだったのかよ!」

 

・・・・・・・祓、けっこう天然も入ってんのな。さっきまで『機械皇帝マシンエンペラー』連呼してたじゃねえかよ。

・・・・・・・・また悪い癖が出た。全然話が先に進まない(汗)。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ